「伏線」と「フラグ」の違いとは?分かりやすく解釈

「伏線」と「フラグ」の違い二語の違い

この記事では、「伏線」「フラグ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「伏線」とは?

小説やドラマ、アニメや映画などで、今後の展開に備えて、それらに関連した事柄を事前にほのめかしていることを意味する「伏線」

あとからうまく事が運ぶようにと前もって用意しておくことといった意味もあります。

一般的に小説やドラマ、アニメなど物語の展開において、その後の展開について事前にほのめかすことを「伏線」と言います。

匂わせとも言え、その内容は些細で小さなものが一般的です。

このような意味から同じような意味を持つ言葉には、「匂わせ」だけではなく、「下準備」「手配り」「手配」「先手を打つ」などがあります。

「伏線」の使い方

「伏線」は主に、「伏線を張る」「伏線を回収する」「伏線を残す」といったように、「伏線」がどのようになっているのか、どうするのか、といった意味を示す使い方が多くなります。

「フラグ」とは?

アニメや漫画、映画などにおいて、今後、どのような展開になるのかおおむね予想することができる基本的な演出を意味する「フラグ」

プログラミング用語から一般的に用いられる用語になったものです。

何か気になる出来事やセリフなどがあった場合、その後の展開に大きく関わるものだと予測するものとなります。

このような意味から同じような意味を持つ言葉には、「布石」「ほのめかす」「セオリー」「パターン」などがあります。

「フラグ」の使い方

「フラグをたてる」といった使い方に加え、「死亡フラグ」「生存フラグ」「恋愛フラグ」「強制フラグ」などといった言葉がたくさんあります。

「伏線」と「フラグ」の違い

対象とする人物が異なるといった違いがある「伏線」「フラグ」

「伏線」の場合、作者が事前に内容に組み入れた仕掛けとなりますが、「フラグ」の場合は読んでいる人や見ている人が自分自身でそうだと感じることとなり、必ずしも作者が意図的に取り組んでいるとは限りません。

この点が「伏線」「フラグ」の大きな違いです。

「伏線」の例文

・『アニメでも様々な伏線が張られており、大人が見ても楽しむことができます。』

・『最終回を目前に伏線の回収ラッシュが続き驚いています。』

・『今回の映画は伏線回収が見どころだと評判です。』

・『すべての伏線を確認するため、録画を見直すことにしました。』

「フラグ」の例文

・『友達の恋愛フラグが立っていると言われたが本当だろうか。』

・『お母さんの機嫌が悪い日に限って三者面談とは。完全に死亡フラグだ。』

・『僕が彼女に振られたのは、あまりにも冷たい態度を取ったことがフラグだったのか。』

・『自分の手元に残ったキャラを確認し、完全に負けフラグがたったとわかりました。』

まとめ

同じ意味として用いてこともある「伏線」「フラグ」ですが、以上のような違いがあるため、そのことを理解し使い分ける必要があります。