「支給」と「配給」の違いとは?分かりやすく解釈

「支給」と「配給」の違い二語の違い

この記事では、「支給」「配給」の違いを分かりやすく説明していきます。

「支給」とは?

役所や会社などが、物品や金銭を払い渡すことです。

役所に払い渡してもらうためには、一定の手続きが必要です。

会社に払い渡してもらうためには、労働力などを提供する必要があります。

大変な状態になり、国が飲食店に対して協力を求めるように要請をしました。

営業時間を短くするように、酒類の提供はしないようになどを求めたのです。

こういった協力に応じた店には、金銭が払い渡されます。

この金銭をもらうためには、一定の条件を満たす必要があり、手続きを行う必要もあります。

条件を満たしていれば、金銭をもらう権利があります。

当然もらえるものをもらうのです。

こういった受ける権利があるものを、役所や会社などが物品や金銭で払い渡すことを「支給」といいます。

「支給」の使い方

役所や会社などが払い渡すことについて使用をします。

家族が払い渡す、友人が払い渡すなどには使用しません。

払い渡すものは、物品や金銭です。

受け取る権利があるものについていい、強制してもらおうとすることではありません。

「配給」とは?

「配給」には3つの意味があります。

1つめは、品物などを一定の割合で分けて、ひとりひとりに行き渡るようにすることです。

大きな災害があり、避難生活を余儀なくされたとき、食料が足りないことがあります。

そのようなとき、ボランティアなどから食料が配られることがあります。

この食料は、被災地の人たち全員に行き渡るように分けられ、そしてひとりひとりに配られます。

このような行為を「食料の配給」といいます。

2つめは、統制経済のもとで特定商品を特別な方法などによって、消費者に売り渡すことです。

戦争中にこのような方法で売り渡しがされていました。

3つめは、一定の商品を一定の地域に配って行きわたらせたり、商品として売ったりすることです。

「洋画の配給会社」というものがあります。

これは洋画という商品をある地域や企業などに売っている会社です。

「配給」の使い方

割り当てて配るという意味で使用をします。

すべての人に行き渡るに配慮して配ることをいいます。

「支給」と「配給」の違い

どちらの言葉も配るという意味合いがあるのですが、同じことを指しているのではありません。

前者の言葉は、役所や会社などが払い渡すことを意味しています。

受け取る権利があるものについていいます。

後者の言葉は、払い渡すという意味ではなく、分けて行き渡るようにすることを意味しています。

役所や会社以外が渡すものもいいます。

「支給」の例文

・『早く支給して欲しい』
・『支給されることが決定した』
・『ユニフォームが支給された』

「配給」の例文

・『食料が配給された』
・『米の配給を待つ』
・『ボランティア団体が配給する』

まとめ

どちらの言葉も「給」という漢字を使用しており、似たような意味を持っているように感じますが、払い渡すこと、行き渡るようにすること、という点に違いがあります。