日本語には同じ読み方でも全く意味が異なる同音異義語と言うものがあります。
例えば「趣旨」と「主旨」という言葉は「しゅし」という読み方をしますが、その違いをご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「趣旨」と「主旨」の違いを分かりやすく説明していきます。
「趣旨」とは?
「趣旨」とは「ある目的で行う物事のねらいである中心的なおもむきのことを」を意味する言葉です。
「主旨」とは?
一方の「主旨」とは「うそこが言いたいのだという内容の主眼点」のことを指しています。
「趣旨」と「主旨」の違い
では、ここで「趣旨」と「主旨」の違いをあらためて考えてみることにしましょう。
この2つの言葉にはどのような違いがあるでしょうか? 前述の通り「趣旨」は「ある目的で行う物事のねらいである中心的なおもむきのことを」を意味する言葉でした。
片や「主旨」とは「そこが言いたいのだという内容の主眼点」のことを言っています。
この「趣旨」と「主旨」の違いは「主旨」とは「物事や話・文章の中心となる事柄」のことであり、「目的や狙い」を表しているのです。
それに対して「主旨」は、目的・狙いもいうような意味を持っています。
どちらかと言うと、あくまで「物事の中心となる核の部分のこと」になるわけです。
この点が趣旨」と「主旨」の最も大きな違いと言っていいでしょう。
「種子」の例文
ここで「種子」の例文を見てみましょう
・『会議をする前に打ち合わせする趣旨を明確にして伝えておいてください。そうすることで、効率的な話をすることができますから。時間がもったいないです』
・『あなたのコメントは今回の会議の趣旨にはあっていません。また、別の機会で発言できる場を作りますので、考えをお聞かせください』
会話の中で明らかに場違いのコメントをしてしまう人が少なくありません。
会議に臨む前にその趣旨をキチンと理解しておくことが大切です。
「主旨」の例文
「主旨」の例文を見ると次のようなものが挙げられます。
・『あなたの説明を聞いてもよく理解できないのです。申し訳ありませんが、簡潔に主旨を教えてくれませんが?』
・『昨日の会議には参加できなくてすみません。打ち合わせ内容の主旨だけでも共有していただけますか?それを持って明日からの活動に活かしますので』
会議の内容や自分の意見・考えを要約して説明することは、意外と難しいものです。
そのために自分の考えを予め整理しておくことは大切なことです。
まとめ
これまで「趣旨」と「主旨」の意味と違いを説明してきました。
日本語にはこのように同じ発音をする言葉がたくさんあるので、間違った使い方してしまうことが少なくありません。
得に「趣旨」と「主旨」はかなり似たような意味と思われがちなので、よく使い方で間違うことがあります。
これらの言葉は正しく理解しておかないと本当に変な使い方になってしまい、相手に誤解を与えてしまう恐れもあるので、しっかりと意味の違いや使い方を理解しておきましょう。