この記事では、「反社会勢力」と「暴力団」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「反社会勢力」とは?
「反社会勢力」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「反社会勢力」は「はんしゃかいせいりょく」と読みます。
「反社(はんしゃ)」などと縮めて言うこともあります。
「反社会勢力」は、「暴力や威力、詐欺的手法を駆使して、不当な要求行為を行い、経済的利益を追求する集団、個人」を意味する言葉になります。
「反社会勢力」には、「暴力団」、「総会屋」、「特殊知能暴力集団」、「半昏集団」などの犯罪組織や、その人たちの協力者全般を指す言葉になります。
企業の多くが、「反社会勢力」と契約を結ばないことを宣言し、仮に契約後に「反社会勢力」だと気付いた場合は、無催告で解除できるよう基地を設けています。
銀行など金融機関も、「反社会勢力」でないことを表明、確約しない限り、口座を設けたり、通帳を作ったりすることはできなくなっています。
「暴力団」とは?
「暴力団」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「暴力団」は「ぼうりょくだん」と読みます。
「暴力団」は、「暴力あるいは、脅迫により、私的な目的を達しようとする反社会的集団」という意味があります。
常習的に暴力事件を起こし、脅迫などにより、資金を手にしています。
構成員は、「暴力団員」と呼ばれたり、「ヤクザ」と呼ばれたり「任侠(にんきょう)と呼ばれたりします。
「暴力団」を自ら美化して「極道」と呼ぶこともあります。
通常「親分」または「組長」に対して、弟分や子分が絶対服従をする家父長制のような仕組みを取り、強固な結束を作り上げています。
組員がさらに「組」を作ると、「二次団体」と呼ばれます。
さらに、二次団体の組員が組を作ると、三次団体が生まれるなど、ピラミッド型の階層が生まれています。
資金獲得活動を「シノギ」と言い、恐喝行為や売春、薬物取引、強盗、窃盗、賭博など、様々な非合法な行為によって資金を稼いでいます。
「反社会勢力」と「暴力団」の違い
「反社会勢力」と「暴力団」の違いを、分かりやすく解説します。
「反社会勢力」は、「暴力や威力、詐欺的手法を駆使して、不当な要求行為を行い、経済的利益を追求する集団、個人」を意味する言葉になります。
そして「反社会勢力」の一つに「暴力団」があります。
このように、「反社会勢力」の中でも、特に、「暴力あるいは、脅迫により、私的な目的を達しようとする反社会的集団」を「暴力団」と呼びます。
このように、「反社会勢力」のひとつが「暴力団」で、「暴力団」は、「反社会勢力」という言葉の中に含まれていることになります。
まとめ
「反社会勢力」と「暴力団」の違いについて見てきました。
「暴力団」は「反社会勢力」の一つだということが分かりました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、これからは2つの言葉を混同せずに済みそうです。