この記事では、「元気」と「健康」の違いを分かりやすく説明していきます。
「元気」とは?
「元気」には3つの意味があります。
1つめは、体や心の活動の源となるものです。
体を動かすためには、食物を摂取してエネルギーを得る必要があります。
この言葉は食物から得るエネルギーのことではなく、精神的なものの意味合いがあります。
落ち込んでいるときに好きな音楽を聞くと、やる気がでてくることがあります。
このやる気のようなものが「元気」です。
2つめの意味は、体の調子に悪いところがないこと、またそのさまです。
公園を子どもが走り回っています。
風邪をひいて高熱がでていたら、走り回ることは無理でしょう。
「元気」だから走り回ることができます。
3つめの意味は、天と地の間にある、あらゆるものを作りだすもととなる精気です。
「元気」の使い方
活力の源という意味では、病気のある・なしにかかわらず使うことができます。
病気であってもハツラツとしているようなら、活力があるといえます。
体の調子に悪いところがないという意味では、病気のある・なしというよりも、具合のことを指して使います。
病気というほどではないけれど、ちょっとお腹が痛い場合は「元気」ではないといいます。
「健康」とは?
「健康」には3つの意味があります。
1つめは、異常のある・なしから見た体の状態です。
「健康がすぐれない」のような使い方をします。
この場合は、体に何らかの異常があることを意味しています。
2つめは、体に悪いところがなく、しっかりしていること、またそのさまです。
「健康的な肉体」のような使い方をします。
この場合、筋肉が衰え過ぎている、ケガをしているといった状態ではないことを意味します。
3つめは、精神の働きやものの考え方が一般的であること、異常ではないことです。
「健康な考え方」のような使い方をします。
この場合は、危険な考えではない、一般的な人が考える方法だといった意味になります。
「健康」の使い方
体に異常がある・ないことを指して使用されます。
精神的なことよりも肉体的なことに重きが置かれています。
「元気」と「健康」の違い
体に異常がないという意味が似ていますが、意味合いが異なります。
「元気」は病気の有無ではなく、調子がよいという意味合いです。
活力の意味もあります。
「健康」は病気の有無の意味合いで、特に肉体的なものをいいます。
「元気な子」といったときには調子がよい子、活力がある子といった意味で、「健康な子」といった場合は病気をしない子といった意味です。
「元気」の例文
・『元気があってよいですね』
・『最近、元気がないようだ』
・『元気があり余っている』
・『地域を元気にしたい』
「健康」の例文
・『健康に恵まれている』
・『健康に気をつける』
・『健康に過ごしています』
・『健康に長生きする』
まとめ
体に異常がないという意味が似ていますが、一方は調子について、もう一方は病気のある・なしについてを意味している点が異なります。