「固有」と「特有」の違いとは?分かりやすく解釈

「固有」と「特有」の違い言葉・カタカナ語・言語

「固有」「特有」はよく似た意味を連想させる紛らわしい二つの言葉ですが、「固有」「特有」の違いを正しく理解できているでしょうか?

この記事では、「固有」「特有」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。

「固有」とは?

「固有」とは?

「固有(こゆう)」とは、「本来的に備わっていること・元々持っていること」「そのものだけが持っているさま」を意味しています。

「固有」という言葉は「日本固有の領土・人間固有の本能」などの言葉で使われるように、「過去から元々持っているさま・本来的にそれを備えていること」といった意味合いで使用することができるのです。

「特有」とは?

「特有」とは?

「特有(とくゆう)」とは、「そのものだけに特別に備わっているさま・そのものだけが特に持っていること」を意味する言葉です。

「特有」という表現は、「この抽象画の描き方は、ピカソ特有の表現手法です」「この車に特有のエンジンスペックになります」といった例文で使用することが可能です。

「固有」と「特有」の違い!

「固有」と「特有」の違い!

「固有」「特有」の違いを、分かりやすく解説します。

「固有」「特有」「そのものだけが持っていること・持っているもの」という意味合いでは共通していますが、「固有」には「(過去の時点で)元々からそれを持っている・本来備わっている」という意味のニュアンスが備わっています。

「特有」には「固有」のような「元々から持っている・本来的に備わっている」という意味のニュアンスがないという違いがあるのです。

「特有」という言葉は「そのものだけが特別に備えている」を意味しているので、「時間軸を過去にさかのぼって本来的に備わっている」というところまでの意味を持っていないのです。

そのため、歴史的に過去から元々持っているという意味では、「特有」ではなく「日本固有の領土」のように「固有」を使うべきと言えます。

まとめ

まとめ

「固有」「特有」の違いを詳しく解説しましたが、いかがだったでしょうか?

「固有」「特有」の違いを詳しく知りたい時には、この記事の説明をチェックしてみてください。