お店に「終日」、「全日」と書かれていた際、どの程度の期間を意味するのかと困ってしまう人も少なくありません。
この記事では、「終日」と「全日」の違いを分かりやすく説明していきます。
「終日」とは?
「終日」は、その日が終わるまでを意味します。
店舗の場合の「終日」は、その店舗の営業開始時間から営業終了時間までを指し、働いている人の場合は、働いている時間全てが「終日」です。
その日が終わるまでを意味する言葉ですが、「終日」の期間は、それぞれの場所や人によって変化します。
「終日」は「一日中」、「丸一日」や「いつも」、「朝から晩まで」といった形でも言い換えることが可能です。
また、対義語は「終夜」です。
「終日」の使い方
「終日」の場合、「終日禁煙」や「終日フリー」、「終日不在」といった形で用います。
「全日」とは?
全ての日、丸一日が「全日」です。
そして、この「全日」には、一定の期間が定められています。
その期間に上限などはありません。
例えば、お店が期間を3か月と定めた場合は、3か月のすべての日が「全日」です。
「全日」は、「四六時中」や「寝ても覚めても」、「24時間」などと言い換えることができます。
「全日」の使い方
「全日」の場合、「全日試合」や「全日空いている」、「全日開催中」といった形で用います。
「終日」と「全日」の違い
「終日」は、その日1日の中でも、その人やお店などが活動している時間を指します。
それに対し、「全日」は、一定の期間を指す場合が多く、その期間内の一日中といった意味となり、その時間は、「終日」に比べ、非常に長いものとなります。
このように、両者には期間の長さに大きな違いがあり、「終日」長くても24時間ですが、「全日」は、短くても24時間ということになります。
この期間の差にも大きな違いがあり、決して、同じ意味として用いてはいけない言葉となります。
「終日」の例文
・『大変申し訳ありませんが、その日は終日、私用で不在となってしまいます』
・『受験生の僕は、終日机に向かう夏休みを過ごしました』
・『終日働いて、月末に給与を確認すると、これだけかとがっかりすることもあります』
・『機材トラブルにより、終日、営業を取りやめるしかなく、大きな損害となってしまいました』
「全日」の例文
・『あのお店では、全日閉店セールが開催されているというので、今度の休日に行く予定です』
・『受験生の息子は、全日、塾通いをしていて大変そうです』
・『その日は、私は、全日空いているので時間はいつでも大丈夫です』
・『年末年始ということもあり、全日、大盛況のもとセールを終えることができました』
まとめ
以上のような違いがある「終日」と「全日」。
そのため、どの期間を指しているのかを間違えることなく把握しなければ、大きなトラブルが発生してしまう可能性もあります。
期間の違いに重視し、正しい理解で、その期間を把握することが大切です。