この記事では、「押し黙る」と「黙る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「押し黙る」とは?
「押し黙る」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「押し黙る」は「おしだまる」と読みます。
「押し黙る」は「黙ってしまう。
むっつりとしたまま口を利かないでいる」という意味があります。
何を聞かれても、むっつりとしたまま、口を利かない人がいたとき、「押し黙る人」と表現できます。
例えば、取り調べの席で、警察が質問をしているのに、むっつりとしたまま口を利かないでいる被疑者の様子は、「取り調べの席で、押し黙る被疑者」という文章にできます。
また、仲の悪い二人が、隣の席に並ばされた時、会話がなく、黙ってしまうかもしれません。
このような様子は、「仲の悪い二人が、押し黙ったまま並んで座っている」などという文章を作ることができます。
このように、誰かが黙ってしまう様子を見たとき、「押し黙る」という言葉を使ってみましょう。
「黙る」とは?
「黙る」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「黙る」は「だまる」と読みます。
「黙る」は、「物を言うことをやめる。
無口になる」という意味があります。
それまで、普通に話をしていた人が、突然、無口になった時、「人が黙る」と表現できます。
例えば、楽しく話をしているときに、大きな物音が聞こえたら、驚いて、無口になるのではないでしょうか。
そのような場面を、「驚いて黙る」などと表現できます。
次に、「黙る」には「自分の意見や主張などを言わない。
積極的に働きかけない」という意味があります。
例えば、会議の場で、発言をせずに座っているだけの人がいるかもしれません。
その人の様子に対して「会議の席で黙って座っているだけの人」などという文章を作ることができます。
さらに、願い事があるのに、言い出せずに帰る場合、「黙って引き下がる」などという文章にできます。
「押し黙る」と「黙る」の違い
「押し黙る」と「黙る」の違いを、分かりやすく解説します。
「押し黙る」は「黙ってしまう。
むっつりとしたまま口を利かないでいる」という意味があります。
一方で、「黙る」は、「物を言うことをやめる。
無口になる」という意味があります。
どちらも、物を言わない様子を言葉にしたものとなります。
ただし、「黙る」という言葉は、単純に口を利かない様子を意味するのに対して、「押し黙る」は、むっつりとしたまま口を利かない様子という意味があります。
どこか不機嫌だったり、ネガティブな思いを抱えたまま、口を利かない様子を意味します。
このように、口を利かない人を見たときは、「黙る」と言葉を使い、ネガティブな印象を受けた場合は、「押し黙る」を使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
「押し黙る」と「黙る」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。