多くのエアコンに付いている「冷房」と「除湿」は、機能的にどんな違いがあるのでしょうか。
「冷房」とは?
エアコンの「冷房」は、いわゆる「クーラー」機能です。
今でこそ「エアコン」という名称が一般的で、「冷房」しか付いていない場合でも「冷房専用エアコン」のように呼んでいますが、少し前まではそのようなエアコンは「クーラー」と言われていました。
冷やす機能がこの「冷房」で、逆に暖める場合は「暖房」です。
一般的なエアコンにはその2つの機能が備わっており、1年中それだけで部屋や家の中の温度が管理できますが、先の「冷房専用エアコン」の場合は暖める時には別にストーブなどの暖房器具が必要になります。
冷房(と暖房)機能は、温度設定を行って利用します。
例えば、25度に設定して使うと、外気がそれ以上の温度であれば、25度まで室温を下げる為の冷風が本体より送風されます。
外気より高い温度を設定しているとまともに動かず、電気代の無駄になってしまうので注意してください。
「除湿」とは?
「除湿」機能は、一般的なエアコン、及び先の冷房専用エアコンにも付いています。
本来の意味であれば、「除湿」は「湿気をとる」ことですが、エアコンの機能で使われている解釈は「弱冷房」のこととなっています。
こちらも温度設定をして利用しますが、「冷房」より弱めの風が送風されるので、同じ温度まで下げる為の時間が冷房より掛かることになると考えてください。
よって、一気に冷やすのは好きではないという人や、強い風が苦手な人は、こちらの「除湿」を使ってください。
「冷房」で弱めの設定してもほとんど同じことになりますが、「除湿」のボタン1つでそれが行えるので、冷房は通常の設定にしておき、弱めの方がいい時にはこちらを利用するという使い分けがおすすめです。
まとめ
「冷房」の風の送風が弱めになっているのが「除湿」だと解釈してください。
暑い中に帰ってきて、すぐに冷やしたい時には「冷房」、それほど外が暑くない、または少しずつ冷やしたい場合は「除湿」を利用するといいでしょう。