「引き取る」と「引き受ける」の違いとは?分かりやすく解釈

「引き取る」と「引き受ける」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「引き取る」「引き受ける」の違いを分かりやすく説明していきます。

「引き取る」とは?

「引き取る」とは?

「引き取る」「ひきとる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「引っ張って無理に手にする」という意味で、物を力ずくで奪うことです。

2つ目は「相手から手元に受けて置く」という意味で、自分から望んで相手からもらい受けて手元に置くことです。

3つ目は「人や動物を引き受けて世話する」という意味で、行き先のない人や動物をもらい受けて手元におき、面倒を見ることです。

4つ目は上記から転じて「その場を立ち去る」という意味で、自分の身柄を自分で持ち去ることのたとえです。

5つ目も転じて「相手の話の後を受けて言葉を続ける」という意味で、前に話していた人の言葉と関連づけて次の話をすることです。

上記に共通するのは「手元に置く」という意味です。

「引き取る」の使い方

「引き取る」「引っ張って無理に手にする」「相手から手元に受けて置く」「人や動物を引き受けて世話する」「その場を立ち去る」「相手の話の後を受けて言葉を続ける」という意味で使われます。

動詞として「引き取る・引き取った」と使われたり、副詞として「引き取って」と使われたり、名詞として「引き取り」と使われたりします。

基本的に、自らの意思であるものを相手から受けて手元に置くことに使われる言葉です。

「引き受ける」とは?

「引き受ける」とは?

「引き受ける」「ひきうける」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「自分が責任を持ってその役割を担う」という意味で、ある役割を自ら望んですることです。

2つ目は「人の後を継いでする」という意味で、それまで他人がしていたことを、代わって自分がすることです。

3つ目は「保証人となる」という意味で、人の後ろ盾となり、万が一の時に責任を取る立場になることです。

上記に共通するのは「責任を負う」という意味です。

「引き受ける」の使い方

「引き受ける」「自分が責任を持ってそのものごとを担う」「人の後を継いでする」「保証人となる」という意味で使われます。

動詞として「引き受ける・引き受けた」と使われたり、副詞として「引き受けて」と使われたり、名詞として「引き受け」と使われたりします。

基本的に、自ら望んである役割を担い、責任を負うこと使われる言葉です。

「引き取る」と「引き受ける」の違い

「引き取る」と「引き受ける」の違い

「引き取る」「自らの意思であるものを相手から受けて手元に置くこと」という意味です。

「引き受ける」「自ら望んである役割を担い、責任を負うこと」という意味です。

「引き取る」の例文

「引き取る」の例文

・『話すことはありませんので、どうぞお引き取り下さい』
・『小売店から在庫商品を引き取る』
・『知り合いから仔猫を引き取る』
・『中継からスタジオに引き取る』

「引き受ける」の例文

「引き受ける」の例文

・『PTAの会長を引き受ける』
・『関東一帯の販売エリアを引き受ける』
・『親の事業を引き受ける』
・『寮で地方から入学する生徒を引きう受ける』

まとめ

まとめ

今回は「引き取る」「引き受ける」について紹介しました。

「引き取る」「受けて手元に置く」「引き受ける」「責任ごとそれを担う」と覚えておきましょう。