「従来」と「従前」の言葉の意味と違いをご存知でしょうか。
ここでは、それぞれの言葉の意味と、違いを丁寧に説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「従来」とは?
「従来」とは、以前から今までという意味で使います。
つまり今、現在を含む言い方となります。
「従来のやり方で問題はないと判断した」などと言えば、以前からこれまでの方法で良いという意味合いになります。
「従来通り」「従来なかった方法」「従来見られない傾向」などと使います。
「従前」とは?
「従前」とは、今現在よりも、前のことを言います。
「以前」と同じ意味となります。
「従前のとおり、これからもやって欲しい」と言えば、以前のとおり、これまでやってきたとおりで、今後もやって欲しいという意味合いになります。
「従前のとおり」「従前、通告していた」「従前のようにはいかない」などと使います。
「従来」と「従前」の違い!
「従来」と「従前」、それぞれの言葉の意味を説明しました。
この二つの言葉はとても似ていて混同しやすいかもしれませんが、違いがありますので使い分けるようにしてください。
まず「従来」とは、以前から今までという意味になります。
「現在」を含む今という解釈になります。
一方で「従前」ですがこれは今よりも前という意味になります。
わかりやすく言うならば「以前」という意味に置き換えて覚えるといいでしょう。
もしくは「現在は含まない」という覚え方でも構いません。
「従来」も「従前」も過去のことを表す言葉で、内容によってはどちらを使ってもいいという場合もあります。
そしてどちらの言葉も副詞的に使うという点は共通点となります。
ある意味、使い分けが難しい言葉とも言えますが、微妙な違いを理解して区別をつけてください。
まとめ
いかがでしたか。
「従来」と「従前」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
とても似た言葉ですが違いを正しく理解して使い分けてください。