「碩学」と「博学」の違いとは?分かりやすく解釈

「碩学」と「博学」の違い言葉・カタカナ語・言語

世の中には雑学が趣味という人がいます。

例えば、会話の中で「もう師走ですね」と言われたら「師走」の由来に関して即座に解説します。

そこまでは「詳しいですね」のレベルですが、ここに「ちなみに、12月を示す英語のDecemberのDecが」と続くと「博学」と呼ばれることになります。

それでは、「博学」とはどういう意味でしょうか。

似たような言葉の「碩学」とはどう違うのでしょうか。

この記事では、「碩学」「博学」の違いを分かりやすく説明していきます。

「碩学」とは?

「碩学」とは?

「碩学」とは、「せきがく」と読み、「たくさんの知識がある」という意味の言葉です。

それは「碩」という漢字に「 優れている」とか「大きい」という意味がある事から来ています。

ただ、この言葉は今では非常に限定されたシチェーションでしか使われることはなく、一般には知らない人も多い言葉であると言えます。

「英語では「great scholar」が近いでしょう。

「博学」とは?

「博学」とは?

「博学」とは、「はくがく」と読み、「いろいろな学問に精通している」ということを表す言葉です。

これは「博」という漢字に「広い」とか「行き渡っている」という意味があるからで、この意味は「博士」「博識」などの言葉にも現れています。

英語では「learned」が最も近いでしょう。

「碩学」と「博学」の違い

「碩学」と「博学」の違い

「碩学」「博学」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、ともに「学問に関してよく学んでいる」ということを意味するということでは同じですが、その方向性に違いがあります。

すなわち、学んだ学問に関して、「碩学」「大きい」ということを言っているのに対して、「博学」「広い」ということを言っているという違いです。

それは「碩」「博」という漢字の意味の違いから来ています。

したがって、いろんな種類の学問に精通している人には「博学」を使い、数に限らず深いレベルまで学問を極めている人には「碩学」を使うのが正しいということになります。

「碩学」の例文

「碩学」の例文

「碩学」の例文は以下のようになります。

・『あの先生は数学のこととなるとなんでも知っているような碩学の人です』
・『目指す学問の碩学の師を求めてこの大学に入学しました』

「博学」の例文

「博学」の例文

「博学」の例文は以下のようになります。

・『あの人は博学なので、分からない事があればなんでも聞いてみてください』
・『あの人はなんでも知っているし、いろんな才能もあって、博学多才です』

まとめ

まとめ

この記事では、「碩学」「博学」の違いを、解説してきました。

ちなみに「師走」「師」は、よく言われるような教師のことではなく年末に忙しい「お坊さん」のことであるという説が有力です。

また、英語の「December」「Dec」が元々「10」という意味であるにもかかわらず、12月の名前になっているのは、昔は一年が春から始まっていたので、冬から始まるようになって2ヶ月ずれたという説が有力で、2人のローマ皇帝の名前を無理やり間に入れたことでずれたというのはあくまで俗説です。