「質屋」と「買取店」の違いとは?意味を詳しく解釈

「質屋」と「買取店」の違い言葉・カタカナ語・言語

「質屋」「買取店」はそれぞれの意味が混同されやすい言葉です。

「質屋」という表現は「質屋に高級時計を質入れしました」といった文章で使い、「買取店」という表現は「好きなアニメのフィギュアを買取店で売りました」といった文章で使われますが、「質屋」「買取店」の意味の違いはどこにあるのでしょうか?

「質屋」と「買取店」各々の解釈

「質屋」と「買取店」各々の解釈

「質屋」「買取店」のそれぞれの意味や使い方の解釈をします。

「質屋」の意味や使い方

「質屋」という表現は、「財産的価値がある品物を質(質草・担保)として取り、期限までに金銭を返せなければその品物(質物)で弁済する条件で、金銭の貸し付けを行う事業者」を意味しています。

「質屋」では、厳密には「品物を売る」のではなく「品物を質入れ(預け入れ)してお金を借りる」という契約になります。

「質屋」の使い方は「質屋に母から譲り受けた金のネックレスを質入れしました」のように、「私有する品物を質入れしてお金を借り受ける古物商」のことを意味して使う使い方になります。

「買取店」の意味や使い方

「買取店」という表現は、「経済的価値がある品物を査定して買い取るお店」を意味しています。

「買取店」では、「自分が所有している品物を売って、お店側に即座に所有権が移ること」になります。

「買取店」の使い方は「買取店を比較することでより高い価格で切手を売れます」のように、「各種の品物・中古品を買い取ってくれるお店」を指して使う使い方になります。

「質屋」と「買取店」の違い

「質屋」と「買取店」の違い

「質屋」という表現は、「自分が所有する品物を質入れ(預け入れ)して、お金を借りることができる(お金を返せば品物を取り戻せる)お店」を意味しています。

それに対して、「買取店」という表現は、「自分が所有する品物を売ることができる(売ってしまうので原則取り戻せない)お店」を意味しているという違いがあります。

「質屋」は厳密には「自分の品物を一時的に預け入れしてお金を借りるお店(お金を返済して品物を取り戻せるお店)」であり、「買取店」「自分の品物を売って所有権がお店側に移るお店(一度売ってしまうとすぐに店頭で販売される商品になるので、売った品物を取り戻せないお店)」という違いがあるのです。

「質屋」と「買取店」各々を使った例文と意味を解釈

「質屋」と「買取店」各々を使った例文と意味を解釈

「質屋」「買取店」を使ったそれぞれの例文とその意味を解釈していきます。

「質屋」を使った例文と意味を解釈

「祖母が亡くなって相続した形見のロレックスや宝飾品を、質屋に質入れすることにしました」

この「質屋」を使った例文は、「質屋」の表現を、「祖母の形見のロレックスや宝飾品を、品物を返済期限まで預かって金銭を貸してくれるお店に質入れすることにした」という意味で使っています。

「買取店」を使った例文と意味を解釈

「楽器を専門的に扱っている買取店を見つけて、学生時代に使っていたギターやトランペットを売りました」

この「買取店」を使った例文は、「買取店」の表現を、「楽器を専門的に査定して買い取ってくれるお店を見つけて」という意味を持つ文脈で使用しています。

まとめ

まとめ

「質屋」「買取店」の意味の違いについて解説してきましたが、「質屋」の表現は「所有する品物を質入してお金を借りることができるお店(返済すれば品物が戻ってくるお店)」に意味の重点があります。

それに対して、「買取店」の表現は「所有する品物を売ってしまうお店」に意味の重点があります。

「質屋」「買取店」の意味の違いを理解して、内容や文脈に応じて適切に使い分けましょう。