「親睦」と「友好」の違いとは?分かりやすく解釈

「親睦」と「友好」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「親睦」「友好」の違いを分かりやすく説明していきます。

「親睦」とは?

「親睦」とは?

「親睦(しんぼく)」とは、「親しみの感情を深めて仲良く付き合っているさま」を意味しています。

「親睦」という言葉は「相互的に親しく付き合おうと努めること」を示していて、「現在の段階ではそれほど親密な仲(親密な関係)ではない」の前提も含まれています。

「親睦」「親睦を深める・親睦会」などの表現で使われることが多くなっていて、「これから親しい付き合いをして仲良くしていこう」といった意味のニュアンスもあります。

「友好」とは?

「友好」とは?

「友好(ゆうこう)」とは、「友達としての親密な関係・心情」を意味しています。

「友好」というのは、「すでに親しい関係にあること+すでに親密であるという感情を伴っていること」を示唆している言葉なのです。

「友好」という表現は、「個人レベルの仲の良い友達との交わり」だけではなくて「集団レベル・国家レベルの親しくて良好な関係」といった意味合いも持っています。

そのため、「仲の良い外国」のことを「友好国」というのです。

「親睦」と「友好」の違い

「親睦」と「友好」の違い

「親睦」「友好」の違いを、分かりやすく解説します。

「親睦」「今の時点であまり親密ではない人同士が、親しみの情を強めて仲良くしようとすること」を意味しています。

一方で、「友好」というのは「友達としての親しい関わり・気持ち」を意味している違いがあります。

「友好」のほうが「親睦」よりも、「現在の時点においてその相手とかなり親しくて良好な間柄(あいだがら)にある」という意味のニュアンスが強くなっているのです。

さらに「友好」「友好な外交関係・友好国」のような用法で使われることも多く、「個人と個人の関係」だけではなく「国家(集団)と国家(集団)の良好な関係」を表現することもある点が「親睦」とは異なっています。

「親睦」の例文

「親睦」の例文

・『大学に入学して同じクラスの人たちと親睦を深めたいと思っているのですが、オンライン授業が多いと直接話せる機会が少なくなります』
・『新入社員の人たちと親睦を図るために、当社ではゴールデンウィークの直後に親睦会を開いて働いてみた感想を聞くことにしています』

「友好」の例文

「友好」の例文

・『仲良しの友達5人で国内の卒業旅行に出かけて、友好関係を深めながら卒業後のお互いの進路について話しました』
・『世界の歴史を振り返ると国境線を接している隣国が友好国であった事例は少なく、領土や権益を巡る争いが起こりやすかったのです』

まとめ

まとめ

この記事では、「親睦」「友好」の違いを分かりやすく解説しましたがいかがでしたか?「親睦」とは「現時点でそれほど親しくない人と親しみを深めること・これから親しく交際して仲良くしようとするさま」を意味していて、「友好」「個人あるいは集団(国家)においての親しくて良い関係・友達としての親しみのある関係」の意味を持っている違いがあります。

「親睦」「友好」の意味の違い・例文について詳しく調べたい場合は、この記事の内容を参考にしてみてください。