「代える」と「替える」の違いとは?分かりやすく解釈

「代える」と「替える」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「代える」「替える」の違いを分かりやすく説明していきます。

「代える」とは?

「代える」とは?

ある役割において、その役割を他の人や別のものにさせることを「代える」と言います。

役割、役目は同じですが、その同じ役割や役目を他の人や別の人にさせる際「代わる」という漢字を用います。

言い換えれば、「代える」は、「代用」「代理」「交代」「代行」など「代」を用いた言葉のほか、「チェンジする」「変更する」などと言えます。

「代える」の使い方

役割や役目を他の人や別のものにさせる行為と意味する使い方として、「お金の代わり」「傘の代わり」「親代わり」「社長の代わり」「ピッチャーを代える」などとなります。

「替える」とは?

「替える」とは?

古いものから新しいものにすることを「替える」と言います。

今まで、そこにあったものをどけて、同じ場所に新しいものを置く行為を意味し、ものが壊れてしまい新しいものに取り換える行為や古くなったものを新しいものに取り換える行為を「替える」と言います。

言い換えれば、「替える」は、「交替」「代替」「両替」「振替」など「替」を用いた言葉のほか、「入れ替える」「取り替える」「切り替える」などと言えます。

「替える」の使い方

古いものをどけて、同じ場所に新しいものを置くことを意味する使い方として、「立て替え」「建て替え」「並び替え」「席替え」「植え替え」「差し替え」「振り替え」「模様替え」などといった言葉があります。

「代える」と「替える」の違い

「代える」と「替える」の違い

「代える」「替える」は、「代」「替」の漢字を用いた言葉に置き換えると意味の違いがわかります。

「代える」の場合、「代用」「代理」などといった言葉となり、ある役割において、その役割を他の人にしてもらう、ほかのものにする、といった意味となります。

一方、「替える」の場合、「交替」「代替」などといった言葉となり、新しいものに取り替える、といった意味となります。

このように、「代える」「替える」には、明確な違いがある言葉となります。

「代える」の例文

「代える」の例文

・『部長の代わりにコンペに参加するなど荷が重いです。』

・『忙しい娘夫婦に代わって、親代わりとして育ててきた孫が成人を迎え喜ばしい気持ちでいっぱいです。』

・『食べ盛りの息子は、毎食ご飯を3杯お代わりします。』

・『これをもって、挨拶の代わりとさせて頂きます。本日は誠にありがとうございました。』

「替える」の例文

「替える」の例文

・『今朝起きて、今日が振替休日だったことに気付きました。』

・『秋も深まってきたので、そろそろ、リビングを冬仕様に模様替えしたいと思います。』

・『私の留守中、花瓶の水を替えるのを忘れないでください。』

・『さあ、気持ちを切り替えて次に向かって進みましょう。』

まとめ

まとめ

「かえる」と読む言葉には、「代える」「替える」以外にも「変える」「換える」などがあります。

そのため、使い分けが難しい言葉となりますが、意味の違いを知れば、特に難しいことはありません。