この記事では、「即決」と「即断」の違いを分かりやすく説明していきます。
「即決」とは?
「即決」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「即決」は「そっけつ」と読みます。
「即決」には「即座に決定、または採決すること」という意味があります。
「決定」には「物事をはっきり決めること」という意味があり、「採決」には、「会議で議案の賛否を決めること」という意味があります。
例えば、洋食屋さんに行ったとき、メニューを見ると美味しそうな料理がたくさん並んでいます。
この時、メニューを開いて即座に注文を決める人の様子を、「洋食屋で、注文を即決する」などと表現することができます。
また、会議の途中に多数決を取り、満票だった場合は、これ以降の会議を続ける必要がないと判断するかもしれません。
このような時、「多数決の結果、満票だったので、Aという結論に即決した」などという文章を作ることができます。
このように「即決」には「即座に決定、または採決すること」という意味があります。
「即断」とは?
「即断」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「即断」は「そくだん」と読みます。
「即断」は「その場ですぐに判断したり、決断したりすること」という意味があります。
「判断」には「物事の真偽や善悪などを見極めて、自分の考えを定めること」という意味があります。
また「決断」には、「意思をハッキリと決めること」という意味があります。
例えば、安すぎるブランド品を見たとき、本物か偽物か、見極めるのに時間がかかる人もいるでしょう。
しかし、見た瞬間に「これは偽物だ」と判断するような場合、「偽物だと即断する」などという文章にできます。
また、デートに誘われたとき、行くかどうか迷う人もいるでしょう。
しかし、デートに誘われた瞬間に「行く」と決める人を見たとき、「デートに行くことを即断した」などと表現することができます。
このように、何かの判断や決断がとても早い様子を見たとき、「即断」という言葉を使ってみましょう。
「即決」と「即断」の違い
「即決」と「即断」の違いを、分かりやすく解説します。
「即決」には「即座に決定、または採決すること」という意味があります。
一方の「即断」には、「その場ですぐに判断したり、決断したりすること」という意味があります。
どちらも、すぐに何かを判断する様子を表した、よく似た言葉になります。
ただし「即断」の場合は、「これは偽物だ」と思うように、頭の中で断定するときに使う言葉になります。
一方で「即決」の場合は、注文を決めて、実際にオーダーするように、行動に移すという違いがあります。
このように「即決」は行動を伴うのに対して、「即断」は、頭の中で決めるという違いがあります。
まとめ
「即決」と「即断」の違いについて見てきました。
何かをすぐに決めたとき、「即決」か「即断」を使い、さらに行動に移す場合は、「即決」を使うようにしましょう。