「恐れる」と「畏れる」の違いとは?分かりやすく解釈

「恐れる」と「畏れる」の違いとは?言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「恐れる」「畏れる」の違いを分かりやすく説明していきます。

同じ雰囲気を持つ2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「恐れる」とは?

「恐れる」とは?

「恐れる」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「恐れる」「おそれる」と読みます。

「恐れる」には、「危険を感じて不安になる。

恐怖心を抱く」
という意味があります。

例えば、死に至るような感染症が広がった時、多くの人が危険を感じて不安になります。

このような時、「多くの人が感染症を恐れて、家に閉じこもる」というような文章を作ることができます。

また、死ぬことが怖くなった時は、「死を恐れる」という文章で心情を表すことができます。

次に「恐れる」には「良くないことが起こるのではないかと心配する」という意味があります。

この場合は、まだ良くないことが起きていないのに、心配する様子を指します。

例えば、「失敗を恐れる」「失恋を恐れる」などという場合がります。

このような様子になっている人を??咤激励するときに、「まだ始まってもいないのに、失敗を恐れるな」とか、「負けるとは限らないのだから、恐れず戦え」などと「恐れる」という言葉を使うことがあります。

「畏れる」とは?

「畏れる」とは?

「畏れる」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「畏れる」「おそれる」と読みます。

「畏れる」「近づきがたいものとして、かしこまり敬う」という意味があります。

自分から見て圧倒的だと感じらえる存在に対して使う言葉になります。

例えば圧倒的な存在である神様をかしこまり敬うとき、「神を畏れる」などと言います。

また、尊敬してやまない師匠に対して、近づきがたいと感じる時、「師匠を畏れる」と言います。

このように、目上の人や尊敬している人、また神のような圧倒的な存在に対してかしこまるときに、「畏れる」という言葉を使いましょう。

「恐れる」と「畏れる」の違い

「恐れる」と「畏れる」の違い

「恐れる」「畏れる」の違いを、分かりやすく解説します。

「恐れる」には、「危険を感じて不安になる。

恐怖心を抱くこと」
「良くないことが起こるのではないかと心配すること」という意味があります。

一方で「畏れる」「近づきがたいものとして、かしこまり敬う」という意味があります。

このように、「恐れる」は、危険なこと、怖いことなどに対して発生する感情や行為なのに対して、「畏れる」は、圧倒的な存在や、尊敬する人に対して発生する感情や行為という違いがあります。

「恐れる」はネガティブな感情を伴うのに対して、「畏れる」は基本的に、どちらかと言えばポジティブな感情であるという違いもあります。

まとめ

まとめ

「恐れる」「畏れる」の違いについて見てきました。

どちらも怖いと感じるような場面で使われる言葉になります。

恐怖や心配事に関して使うのが「恐れる」という言葉で、圧倒的な存在や、尊敬する対象について使う言葉が「畏れる」という言葉だと覚えておくといいのではないでしょうか。