この記事では、「空く」と「開く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「空く」とは?
「空く」には7つの意味があります。
1つめは穴ができるです。
反対側まで突き抜けた空間や、くぼんだところができることをいいます。
胃潰瘍は、胃の粘膜がただれて、胃壁が傷ついた状態をいいます。
進行をすると胃に穴が空きます。
こういった意味の「空く」です。
2つめは、何もないところができる、感覚が広がるです。
人混みの中にある人が入って行ったとします。
すると、この人の周りだけ、周囲の人がいなくなりました。
この人の周りだけ、何もない場所ができています。
空白や空間ができるといった意味です。
3つめは、そこにいた人や物がなくなってからになるです。
ホテルの部屋に泊まっている人がいましたが、滞在期間が終わったので部屋からでていきました。
これを「部屋が空く」といいます。
4つめは器の中のものがなくなるです。
ビールが入っているジョッキがあります。
ビールを飲んでしまうと、ジョッキの中身はなくなります。
これは「ジョッキが空く」といいます。
5つめは、やらなければならないことが終わり、暇ができることです。
「手が空く」などといいます。
6つめは、なすべきことに使って、当面の間は使わないです。
道具が「空いたら、次に貸してください」などの使い方をします。
7つめは欠員になるです。
これまで次長という地位の人がいたのですが、やめてしまったのでその地位は「空いて」います。
このようなことです。
「空く」の使い方
数多くの意味があり、さまざまな事柄に使用されます。
どの意味にも共通しているのは、そこにあったものやふさいでいたものがなくなるということです。
「開く」とは?
「開く」は「ひらく」とも「あく」とも読むことができます。
ここでは「あく」と呼んだときの意味を解説します。
「開く」には3つの意味があります。
1つめは、ふさがっていたものが動かして除かれる。
扉によって室内がふさがれていたとします。
これを動かせば「開く」ことができます。
2つめは営業が始まるです。
「店が開く」のような使い方をします。
店には営業時間があり、営業時間外は閉まっている時間です。
閉まっている状態から、営業している時間、つまり「開」いた状態になることをいいます。
3つめは、投票箱を開いて、投票結果を調べることがはじまるです。
「開く」の使い方
扉などを「開く」ことや、営業がはじまることを指して使用することが多いです。
「空く」と「開く」の違い
どちらも「あく」と読みますが、意味は異なります。
「空く」は物などが取り除かれたり、なくなったりすることを意味します。
「開く」は閉じていたものがそうではなくなるという意味です。
「空く」の例文
・『席が空く』
「開く」の例文
・『店が開くまで待つ』
まとめ
「あく」と読みは同じですが、2つの言葉の意味は異なります。