この記事では、「強行」と「強硬」の違いを分かりやすく説明していきます。
「強行」とは?
「強行」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「強行」は「きょうこう」と読みます。
「強行」には、「無理を押し切って強引に行うこと」という意味があります。
例えば、結婚をするとき、親の了解を得ようとするのが一般的な考えです。
しかし、親に反対されてもかまわずに、押し切って結婚をする場合、「強行突破して、結婚する」と「強行突破」という言葉を使い表現することができます。
また、一般的に考えると、無茶な日程で出張を行うような場合があるのではないでしょうか。
このような時の、無茶な日程を、「強行軍で出張を行う」などと言います。
さらに、警察には「強行犯係」という部署があります。
凶悪犯や、粗暴犯、性犯罪などを行う犯人を、専門に捜査する部署のことを指します。
無理を通すような犯罪を扱うためだと考えることができます。
他にも、「国が政策を強行する」という文章や、「戦争を強行し、多くの市民を失う」などという、「強行」という言葉を使った、文章を作ることができます。
「強硬」とは?
「強硬」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「強硬」は「きょうこう」と読みます。
「強硬」は「自分の立場や主張を、強い態度で押し通そうとすること」という意味があります。
例えば、断っているのに、商品を売ろうとするセールスマンの態度は「強硬な姿勢」ということができるかもしれません。
また、絶対にわがままを押し通そうとする子供の姿も、「強硬な態度」と表現できそうです。
他にも「強硬な姿勢を崩さない」とか、「強硬すぎると、周囲の人に嫌われる」などという文章を作ることができます。
このように、とにかく自分の立場や主張を押し通そうとする、頑固な雰囲気の人に対して、「強硬」という言葉を使って表現します。
「強行」と「強硬」の違い
「強行」と「強硬」の違いを、分かりやすく解説します。
「無理を押し切って強引に行うこと」という意味があります。
一方で、「強硬」は「自分の立場や主張を、強い態度で押し通そうとすること」という意味があります。
「強引に何かをしようとする」という点で、共通の意味を持つ2つの言葉になります。
ただし、「実際にする」のが「強行」で、「そのような態度を取る」のが「強硬」となります。
例えば「戦争を強行する」という場合は、戦争を無理やり実行に移すことを意味しますが、「戦争をするという強硬な態度」という場合は、戦争を無理やり実行しようとする態度という意味になります。
本当に実行する場合が「強行」で、強引に実行しそうな態度が「強硬」という違いがあることを知っておきましょう。
まとめ
「強行」と「強硬」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
意味を知ることで、2つの言葉を間違えずに使えるようになるかもしれません。