「受検」と「受診」の違いとは?分かりやすく解釈

「受検」と「受診」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「受検」「受診」の違いを分かりやすく説明していきます。

「受検」とは?

「受検」とは?

検査や検診を受けることです。

検査とは、異常のある・なし、適切・不適切などを調べることです。

何が異常なのか、何が適切なのかを知るためには、基準となるものが必要です。

基準に照らし合わせて、異常があるか・ないか、適切であるか・不適切であるかを調べることを検査といいます。

たとえば、胃の状態に問題がないかを調べるものに、内視鏡検査があります。

先端に小型カメラが内臓された管を口や鼻から挿入して、胃の状態を撮影します。

正常とされる胃の状態と比べてどうかを調べて、異常のある・なしを確認します。

検診とは、特定の病気にかかっているかを調べるために、診察や検査をすることです。

たとえば、がん検診があります。

これは、がんという特定の病気にかかっていないかを調べるものです。

がん検診といっても、大腸がん検診、子宮頸がん検診、胃がん検診、乳がん検診などがあり、それぞれ調べる方法が異なります。

胃がんを調べるために乳房や子宮を調べる必要はなく、問診、胃X線検査または胃内視鏡検査などが行われます。

特定の病気を調べるための方法があるのです。

こういった検査や検診を受けることを「受検」といいます。

「受検」の使い方

検査や検診を受けるという意味で使用をします。

病院でこういったことを受けるときに使われます。

「受診」とは?

「受診」とは?

医師の診察を受けることです。

診察とは、病気のある・なし、体の異常などを判断するために、医師が患者に対して質問をしたり、体の調子を調べたりすることです。

どういった問題をかかえて病院に行くのかによって、どのような調べ方をするのかが異なります。

一般的には、体の状態を聞くなどの問診、脈やお腹を触るなどの触診、軽くたたく打診、音を聞く聴診などがされます。

こういったことをして、病気があるか、体に異常があるかなどを判断します。

それを受けることが「受診」です。

「受診」の使い方

病院で使われる言葉です。

医師が患者に質問をしたり、体を調べたりする行為を受けることをいいます。

「受検」と「受診」の違い

「受検」と「受診」の違い

どちらも病院で使われている言葉ですが、同じ意味ではありません。

「受検」は検査や検診を受けることです。

「受診」は診察を受けることです。

検査をすることもありますが、この言葉は検査を受けるという意味ではありません。

「受検」の例文

「受検」の例文

・『明日受検をする』
・『1週間以内に受検をしてください』
・『受検者が結果を待つ』
・『乳がん検診を受検する』

「受診」の例文

「受診」の例文

・『すぐに受診をしてください』
・『明日にでも受診をしようか』
・『学校を休んで受診をする』
・『病状が重くなってからやっと受診した』

まとめ

まとめ

2つの言葉は病院で使われることが多いのですが、意味は異なります。

違いは何を受けるのかです。

一方は検査や検診、もう一方は診察を受けることを意味しています。