パソコンやスマホなどを使ったり、そう言った物に関する話をしていると、「プログラム」という単語が出てくるときもあります。
そして「プログラム」の話をしていると「アルゴリズム」がどうこうと言われることもありますが、触りだけ聞くだけではこの二つの違いがよくわからない人も多いでしょう。
この記事では、「アルゴリズム」と「プログラム」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アルゴリズム」とは?
「アルゴリズム」とは、何らかの問題や課題を解決するための手順です。
計算問題であればどういった計算式のどこにどの数字を入れ、どう四則演算するかというのが「アルゴリズム」と言えます。
仕事の手順をわかりやすい図形にしたものをフローチャートと呼びますが、あれも「アルゴリズム」を図式化したものです。
また「アルゴリズム」という言葉はパソコンなどの機械に関する話題で出てくることもありますが、パソコンやIT関係の言葉ではありません。
体を動かしてする仕事の手順や、料理の作り方など、パソコンに関係のない手順も「アルゴリズム」です。
「プログラム」とは?
「プログラム」とはパソコンやスマホのような電子機械に、特定の処理を実行させるための命令です。
機械は命令されたことを命令通り忠実に実行していくので、正しい「プログラム」を組むためには、望んだ結果を出すためにはどういった処理が必要になり、どういった手順で処理をさせていけばいいかという「アルゴリズム」を熟慮する必要があります。
「プログラム」も元々は予定や計画、あるいはそれらの表を指す言葉ですが、現在の日本ではIT用語としての「プログラム」の方が、使われる機会が多いでしょう。
「プログラム」は、パソコンやスマホがどんな手順を実行させるかの予定表や計画表と言えます。
「アルゴリズム」と「プログラム」の違い
「アルゴリズム」と「プログラム」の違いを、分かりやすく解説します。
何かをするために何をどういう順番でどう行うかの段取りが「アルゴリズム」であり、電子機械にそれを実行させるための命令表が「プログラム」です。
計算を自動で行うものや登録された情報を関連付けて管理するなど、どんな目的の「プログラム」であっても、「アルゴリズム」が記述されていて、機械はその通りに動きます。
そのため「アルゴリズム」が正確でなければ、正常な「プログラム」にはなりません。
言葉として意味にどういう差があるかとしては、「アルゴリズム」は手順そのものだけを指すのに対して、「プログラム」は手順が記されている表を指す言葉という点が、二つの違いです。
また「プログラム」はIT用語として独立した意味を持ちますが、「アルゴリズム」はIT用語ではありません。
まとめ
「アルゴリズム」はあらゆることの手順を意味する言葉ですが、その中でもパソコンやスマホに実行させたい手順をまとめたものが「プログラム」です。
とはいえ「プログラム」は非常に複雑なものが多いので、何が書かれているかを見ることができても、どういった「アルゴリズム」になっているのか、人には理解できないことも多いでしょう。