この記事では、「イライラ」と「ムカムカ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イライラ」とは?
「イライラ」は「苛々」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「とげなどが皮膚に刺さって不快な刺激があること」という元の意味で、とげなど細かい物が皮膚に刺さり、いつまでのちくちく・ひりひりと不快な刺激を感じることです。
「いら」は「とげ」のことで、「いら草」などに使われ、とげに刺されたちくちく感や、不快な心理状態に使われる様になりました。
2つ目は上記から転じて「光や熱などが強く皮膚を刺激する様子」という意味で、ひりひり、ぴりぴりとする感覚です。
3つ目は更に転じて「思い通りにならなかったり、嫌なことがあって、神経がたかぶる様子」という意味で、不安や焦りが押し寄せていてもたってもいられない状態のことです。
上記に共通するのは「嫌な感覚が続く」という意味です。
「イライラ」の使い方
「イライラ」は「とげなどが皮膚に刺さって不快な刺激があること」「光や熱などが強く皮膚を刺激する様子」「思い通りにならなかったり、嫌なことがあって、神経がたかぶる様子」という意味で使われます。
名詞として「イライラする・した」「イライラさせられる・させられた」「イライラが募る・募った」などと使われたり、動詞として「イラつく・イラついた」と使われたりします。
基本的に、日常で使う場合は、思い通りにならなかったり、嫌なことがあって、焦りや不安を強く感じる様子を表す言葉です。
「ムカムカ」とは?
「ムカムカ」の意味は以下の通りです。
1つ目は「心の奥底から怒りがこみ上げてくる様子」という意味で、心のなかで沸々と怒りが湧いてくる様子のことです。
2つ目は「体調不良で吐き気がする様子」という意味で、乗り物酔いや二日酔い、または風邪などで胃腸の調子が悪く吐き気がすることです。
3つ目は「嫌なものを見て不快になる気持ち」という意味で、下品なものや残酷なものを見聞きした時に感じる嫌な気持ちのことです。
上記に共通するのは「不快感がこみ上げてくる」という意味です。
「ムカムカ」の語源は動詞「向かう」で、「向かう」→「歯向かう」→「むかっ腹を立てる」→「ムカムカ」と変化しました。
「ムカムカ」の使い方
「ムカムカ」は「心の奥底から怒りがこみ上げてくる様子」「体調不良で吐き気がする様子」「嫌なものを見て不快になる気持ち」という意味で使われます。
名詞として「ムカムカする・した」と使われたり、動詞として「ムカつく・ムカついた」と使われたりします。
基本的に、腹の奥底から怒りがこみ上げてくる様子や、体調不良で吐き気がする様子に使われる言葉です。
「イライラ」と「ムカムカ」の違い
「イライラ」は「思い通りにならなかったり、嫌なことがあって、焦りや不安を強く感じる様子」という意味です。
「ムカムカ」は「腹の奥底から怒りがこみ上げてくる様子」「体調不良で吐き気がする様子」という意味です。
「イライラ」の例文
・『イライラするのはお肌によくない』
・『電車が遅れてイライラする』
・『マイペースな後輩にイライラする』
・『彼氏から連絡が来ずイライラする』
「ムカムカ」の例文
・『男尊女卑発言にムカムカする』
・『馬鹿にされてムカムカする』
・『義母の嫌がらせにムカムカする』
・『二日酔いでムカムカする』
まとめ
今回は「イライラ」と「ムカムカ」について紹介しました。
「イライラ」は「焦りと不安を感じる」、「ムカムカ」は「怒りがこみ上げてくる」「吐き気がする」と覚えておきましょう。