この記事では、「拝聞」と「拝聴」の違いを分かりやすく説明していきます。
「拝聞」とは?
「拝聞(はいぶん)」とは、「人の話を聞くことをへりくだっていう謙譲語」を意味しています。
「拝聞」という謙譲語の言葉は、「つつしんで人の話(意見・講演)を聞くこと・人の話を聞かせて頂くこと」を意味しているのです。
例えば、「先生の貴重なお話を拝聞しました」や「拝聞したご意見を参考にして今後の人生に生かしたいと思います」といった例文で使用することができます。
「拝聴」とは?
「拝聴(はいちょう)」とは「聞くこと(聴くこと)をへりくだっていう謙譲語」であり、「つつしんで聞くこと・ありがたく聞くこと・聞かせて頂くこと」を意味しています。
「拝聴」という表現は、「人の話・講演・講義・演説・音楽(演奏)・歌唱などをつつしんで聞く場合」に使用できるのです。
例えば、「90分にわたる興味深い講演を拝聴いたしました」や「そのオーケストラの素晴らしい音楽を拝聴する機会がありました」などの文章で使われます。
「拝聞」と「拝聴」の違い!
「拝聞」も「拝聴」も「聞くという行為をへりくだっていう謙譲語・つつしんで聞くこと・聞かせて頂く」という意味は共通しています。
現代における「拝聞」と「拝聴」の最大の違いは「使用頻度の違い」にあります。
「拝聴」という言葉は書き言葉(文語)でも話し言葉(口語)でもよく使われていますが、「拝聞」という言葉は書き言葉(文語)でも話し言葉(口語)でも滅多に使われなくなっていて、「(特に若い世代では)拝聞は死語に近い」という違いを指摘できます。
さらに「拝聴」は「音楽の演奏・歌唱などをつつしんで聞く場合」にも使えますが、「拝聞」という言葉は基本的に「人の話・意見・講演などを聞く場合だけに使われる(音楽の演奏・歌などを聞く場合にはまず使われない)」という違いもあります。
まとめ
「拝聞」と「拝聴」の意味の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「拝聞」という言葉は「人の話を聞くことの謙譲語・つつしんで聞くこと」を意味していますが、「拝聴」という表現は「人の話・演説・演奏などを聞くことの謙譲語、つつしんで聞くこと」を意味している違いがあります。
「拝聞」と「拝聴」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。