この記事では、「和訳」と「翻訳」の違いを分かりやすく説明していきます。
迷いやすい熟語を、短時間で学んでいきましょう。
「和訳」とは?
和訳(わやく)とは、海外の言葉を日本語になおすこと。
外国語を日本語に、わかりやすく書き換えることです。
日本の言葉に、置きかえる動作をあらわします。
もともと和訳の「和」には「日本の文化」という意味があります。
そのため英語やドイツ語、フランス語など多文化の言語を、日本の文化に移し替えていく作業が和訳です。
和訳はシンプルに日本語になおす行為を示すので、電子辞書やAIによる訳もふくみます。
機械的に打ち換えていくこと、外国語を日本語に訳していく単純作業を和訳といいます。
「翻訳」とは?
翻訳(ほんやく)
翻訳とはある言語から、別の言語に置きかえていくこと。
日本語から英語になおす作業もあれば、英語を日本語になおす作業も含みます。
ある国の言葉を、違う国の言葉になおす仕事です。
翻訳をおこなうときには翻訳家という職業の人が、色々な言語の言葉を訳していきます。
小説や洋画、絵本など海外でつくられた作品を、他国の人に分かるように整えていきます。
外国語に息を吹き込んで、活き活きとさせること。
作品と向き合って、さらにおいしい味付けを加えるのが翻訳です。
その時代にマッチする言葉、そのジャンルに合わせた適切な言い回しを思い浮かべて丁寧に当てはめていきます。
「和訳」と「翻訳」の違い
それぞれ同じように見えますが、中身は少しずつ異なっています。
「和訳」と「翻訳」の違いを、分かりやすく解説します。
・プロの仕事は翻訳
「和訳」と「翻訳」の大きな違いは、何語に仕上げるのかという点です。
和訳は英語から日本語へ、イタリア語から日本語へというように、外国語を日本語になおす作業をあらわします。
また翻訳は必ずしも、日本語では無いこともあります。
イタリア語からフランス語へなおす日もあれば、ポルトガル語を中国語になおす日もあります。
そのため日本語オンリーなのが和訳。
言語が限定されていないものが翻訳です。
また和訳にはAIによる自動和訳など、人の手がはいらない無機質な訳も含んでいます。
一方で翻訳は、それより高度な作業をあらわします。
語学力に加えて、ボキャブラリーの豊富さ、たしかな表現力などが試されます。
「翻訳家」というひとつの職業があるように、訳す人のレベルやセンスが問われるものが翻訳になります。
和訳は海外の言葉を日本語になおす単純作業であるのに対して、翻訳は読解力やゆたかな感性が求められる複雑な仕事です。
その差をしっかり、身に付けておきましょう。
まとめ
「和訳」と「翻訳」の違いを分かりやすくお伝えしました。
和訳とは海外の言語を、日本語に置きかえること。
日本人が理解できるように、単語や文を訳していく作業です。
そして翻訳とは、外国語から外国語へ移し替えていく仕事です。
小説や映画、ビジネス書の翻訳などがあります。