「和洋折衷」と「和魂洋才」の違いとは?分かりやすく解釈

「和洋折衷」と「和魂洋才」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「和洋折衷」【わようせっちゅう】と「和魂洋才」【わこんようさい】の違いと意味、例文を分かりやすく説明していきます。

「和洋折衷」とは?

「和洋折衷」とは?

日本と西洋の様式が適度に取り入れられていることを「和洋折衷」と言います。

「折衷」とは違うものが二つ取り入れられているものという意味があり、料理や服、家など幅広く使われているものであり、それぞれの魅力を取り上げて、適度に合わせた状態を言い表すわけです。

例としては、オードブルと和会席を取り入れたおせちや、餡を入れたあんパンなどで、洋食と和食を楽しめるものとして人気があります。

若い世代を狙い、旅館の料理に取り入れられていたり、和室にベッドが置いてあるのも「和洋折衷」になります。

音楽の世界でも和製のポップスが日本人の心をとらえたり、和製英語には2つの言語が取り入れられています。

「和魂洋才」とは?

「和魂洋才」とは?

日本では古くから「精神」を大切にする心がありますが、そこに西洋から伝わった質のいい技術や知識などをほどよく取り入れることでよりいいものにしようとすることを「和魂洋才」と言います。

日本だけでは発想できないものを柔軟に取り入れることで国民の意識や技術が向上し、質のいい仕事ができると考える企業は「和魂洋才」を積極的に取り入れています。

教育の現場では海外の高い学問を取り入れれば日本人の学力が良くなると考えて、海外の高度な教育を取り入れるわけです。

元々は「和魂漢才」が変わって生まれた言葉であり、中国からの文化や教育をうまく吸収して日本の学習能力をより素晴らしいものにしたのでした。

「和洋折衷」と「和魂洋才」の違い

「和洋折衷」と「和魂洋才」の違い

「和洋折衷」「和魂洋才」の違いを、分かりやすく解説します。

和食と洋食、和式と洋式など2つの良さを取り入れたのが「和洋折衷」であり、料理もより楽しめるのがいいところです。

家であれば西洋のお洒落な内装を取り入れつつ、和式の落ち着きと厳かなところも楽しめます。

一方の「和魂洋才」は主に教育や文化などに焦点を当てており、海外の優れた教育方式や流行を取り入れて日本をより楽しく、魅力的な国にするという違いがあります。

「和洋折衷」の例文

「和洋折衷」の例文

・『旅館を選ぶときは和洋折衷の会席を出す所を選んでいる』
・『和洋折衷のおせちは見た目も豪華で、いろいろな味が楽しめるところが魅力だ』
和食ばかりでは飽きてしまいますが、洋食も食べられれば2種類の味が楽しめますので、飽きずに食べられるため残さないでしょう。

おせちなら見た目も色とりどりな料理は美しく、子供も楽しく食べられるのが魅力的と人気があります。

「和魂洋才」の例文

「和魂洋才」の例文

・『日本人として精神はそのままに、西洋の素敵な文化を取り入れて暮らしを快適にしよう』
・『欧米人が持つ学力の高さを取り入れて、日本人の学習能力を伸ばせるのが和魂洋才の魅力だ』
日本人の心はそのままに、西洋の文化を取り入れてより快適な暮らしにしたり、欧米人の高い学力を取り入れれば高い学力を身に付けるのも良い方法です。

まとめ

まとめ

どちらも海外からいいところを吸収して、より良いものにしようとするときに使われている言葉ですが、「和洋折衷」は食べ物や服、デザインなどによく使われており、対して「和魂洋才」は知識や考え、文化などに使われていると覚えておくといいでしょう。