この記事では、「脆い」と「儚い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「脆い」とは?
「脆い」は「もろい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「形が崩れやすい」という意味で、素材が柔らかかったり老朽化したりして、壊れやすい状態のことです。
2つ目は「刺激や衝撃に耐えられない」という意味で、ちょっとした刺激や衝撃ですぐに壊れてしまう状態のことです。
3つ目は「感情に影響されやすい」という意味で、その時の気持ちですぐに左右されることです。
上記に共通するのは「壊れやすい」という意味です。
「脆い」の使い方
「脆い」は「形が崩れやすい」「刺激や衝撃に耐えられない」「感情に影響されやすい」という意味で使われます。
形容詞として使われたり、副詞として「脆く崩れる」などと使われたり、名詞として「警備の脆さが分かる」などと使われます。
基本的に、形が崩れやすい状態や、ちょっとした刺激な衝撃で変化しやすい様子に使われる言葉です。
「儚い」とは?
「儚い」は「はかない」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あっという間にむなしく消えていく様子」という意味で、束の間になくなってしまいあっけないことです。
2つ目は「不確かだったり、見込みがなくて頼れない様子」という意味で、必ず実現するという見込みがなく信じられないことです。
3つ目は「見通しがはっきりしない様子」という意味で、先行きがどうなるのかめどがつかないことです。
4つ目は「行動した甲斐がない様子」という意味で、やることが無駄に終わることです。
5つ目は「取るに足りない」という意味で、取り立てて言うほどではないことです。
上記に共通するのは「あっけなくてむなしい」という意味です。
「儚い」の使い方
「儚い」は「あっという間にむなしく消えていく様子」「不確かだったり、見込みがなくて頼れない様子」「見通しがはっきりしない様子」「行動した甲斐がない様子」「取るに足りない」という意味で使われます。
形容詞として使われたり、副詞として「儚く消える」などと使われたり、名詞として「命の儚さ」などと使われます。
基本的に、すぐに消えてしまいむなしい様子や、先の見込みがなくて頼れない様子に使われる言葉です。
「脆い」と「儚い」の違い
「脆い」は「形が崩れやすい状態」「ちょっとした刺激な衝撃で変化しやすい様子」という意味です。
「儚い」は「すぐに消えてしまいむなしい様子」「先の見込みがなくて頼れない様子」という意味です。
「脆い」の例文
・『木造住宅で築年数が経っているので床が脆い』
・『脆い壁なので装甲車を使えば突入可能だ』
・『彼の自信は一度の失敗で脆くも崩れ去った』
・『上司は涙脆い人で、フランダースの犬の話題をするとすぐに泣く』
「儚い」の例文
・『思い切って先輩に告白して儚い恋が終わった』
・『もしかしたら成功するのではと儚い望みを抱く』
・『花火は儚いからこそ美しく記憶に残る』
・『儚い人生最後まで笑っていたい』
まとめ
今回は「脆い」と「儚い」について紹介しました。
「脆い」は「崩れやすい」、「儚い」は「すぐに消えてむなしい」と覚えておきましょう。