「獲得」と「取得」の違いとは?分かりやすく解釈

「獲得」と「取得」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「獲得」「取得」の違いを分かりやすく説明していきます。

一見すると同じ言葉に見えるような、この2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「獲得」とは?

「獲得」とは?

「獲得」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「獲得」は、「かくとく」と読みます。

「獲得」は、「手に入れること。

努力して自分のものにすること」
という意味があります。

例えば、実家暮らしだった人が、一生懸命働いて、アパートを借りて、一人暮らしを始めることがあります。

この時に、自由を感じることができた場合は「独り暮らしを初めて、自由を獲得した」と、「獲得」という言葉を使うことができます。

また、衆議院選挙の投票結果が出て、議会の過半数に達する当選者を出したことで、政権を獲得する場合があるかもしれません。

このような場合は努力の末、政権を勝ち取ったと言えるため、「衆議院選挙に大勝し、政権を獲得した」などという文章を作ることができます。

「取得」とは?

「取得」とは?

「取得」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「取得」「しゅとく」と読みます。

「取得」は、「手に入れること。

ある資格、権利、物品などを自分のものとして得ること」
という意味があります。

例えば、高校を卒業してすぐに教習所に通い、自動車免許証を手に入れることができるかもしれません。

この場合は「高校を卒業後すぐに、免許を取得した」などという文章にできます。

また、海外旅行に行く予定だったのに、パスポートの申請が遅れてしまい、手に入れられなかった場合は、「パスポートを取得できず、海外旅行が中止になった」などという文章を作ることができます。

さらに、医師になるため国家試験を受けて、無事に合格して資格を手にした場合は、「夢だった医師免許を取得して、医師となった」などと表現することができます。

「獲得」と「取得」の違い

「獲得」と「取得」の違い

「獲得」「取得」の違いを、分かりやすく解説します。

「獲得」は、「手に入れること。

努力して自分のものにすること」
という意味があります。

一方で「取得」は、「手に入れること。

ある資格、権利、物品などを自分のものとして得ること」
という意味があります。

このように、「獲得」「取得」のどちらの言葉にも、「手に入れること」という意味がある、という共通点があります。

ただし、単に手に入れることを「取得」と呼ぶのに対して、「努力の末」手に入れることを「獲得」と呼ぶという違いがあります。

また、「獲得」という言葉を使い手に入れる物は、食料から、恋人まで多岐に及ぶのに対して、「取得」という言葉を使い、手に入れる物は、免許証やパスポートなど、資格や権利という場合が多いという違いもあります。

まとめ

まとめ

「獲得」「取得」の違いについて見てきました。

2つの言葉には明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。