この記事では、「申し上げる」と「差し上げる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「申し上げる」とは?
「申し上げる」は「もうしあげる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「言う」の謙譲語として、「身分が上の人に話しかけること」という意味です。
2つ目は「言う」の謙譲語として、「身分に関わらず話している相手を敬って話しかけること」という意味です。
3つ目は「動詞に『お』や『御(ご)』を付けて使う時に対象となる相手を敬って、何かしてあげること」という意味です。
上記に共通するのや「相手を敬って話しかける」という意味です。
「申し上げる」の使い方
「申し上げる」は「身分が上の人に話しかけること」「身分に関わらず話している相手を敬って話しかけること」「動詞に『お』や『御(ご)』を付けて使う時に対象となる相手を敬って、何かしてあげること」という意味で使われます。
動詞として「申し上げる・申し上げた」と使われたり、副詞として「こちらから申し上げておきます」などと使われます。
基本的に、「言う」の謙譲語として相手を敬って話しかけることに使われる言葉です。
「差し上げる」とは?
「差し上げる」は「さしあげる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「手に持って高く上げる」という意味で、手に持ったものを強調する様に高々と持ち上げることです。
2つ目は「与える」「やる」の謙譲語として、「相手を敬ってものを渡すこと」という意味です。
3つ目は「声を高く出す」という意味で、子供が女性などが、細く差す様に高い声を出すことです。
4つ目は動詞の連用形に「て」が付き、「~してあげることへのより深い敬意を表す言葉」という意味です。
上記に共通するのは「上に付き出すこと」という意味です。
「差し上げる」の使い方
「差し上げる」は「手に持って高く上げる」「相手を敬ってものを渡すこと」「声を高く出す」、「~してあげることへのより深い敬意を表す言葉」という意味で使われます。
動詞として「差し上げる・差し上げた」と使われたり、副詞として「差し上げておりません」などと使われます。
基本的に、上に高々と持ち上げて誇示することや、「与える」「やる」の謙譲語として相手に何かしてあげることに使われる言葉です。
「申し上げる」と「差し上げる」の違い
「申し上げる」は「言う」の謙譲語として「相手を敬って話しかけること」という意味です。
「差し上げる」は「上に高々と持ち上げて誇示すること」、「与える」「やる」の謙譲語として「相手に何かしてあげること」という意味です。
「申し上げる」の例文
・『先ほど申し上げた通り、書類をお送りいたしました』
・『この度は不手際があったことに対して、深くお詫び申し上げます』
・『ご協力いただき、心から感謝申し上げます』
・『ご案内申し上げますので、今しばらくお待ちください』
「差し上げる」の例文
・『トロフィーを高く差し上げる』
・『この本を差し上げますので是非お読みください』
・『よろしければこちらのカバーも差し上げます』
・『後ほど見て差し上げますのでご安心下さい』
まとめ
今回は「申し上げる」と「差し上げる」について紹介しました。
「申し上げる」は「言う」の謙譲語、「差し上げる」は「与える」「やる」の謙譲語と覚えておきましょう。