この記事では、「主旨」と「要旨」の違いを分かりやすく説明していきます。
「主旨」とは?
「主旨」には、考えや文章、話などの中心となる事柄といった意味があります。
考えや文章、話などの中において、最も大切になる部分、中心事項となる部分を意味する言葉です。
「主旨」を相手に伝えることで、考えや文章、話などの内容を相手に簡潔に伝えることができます。
このような意味から「主旨」は、「核心」や「主意」、「意図」、「要点」、「本論」、「概要」などと言い換えることができます。
「主旨」の使い方
「主旨」は、「主旨を話す」や「主旨をつかむ」、「主旨をくみ取る」、「主旨を伝える」。
また、「物語の主旨」や「話の主旨」などといった使い方も行われます。
「要旨」とは?
「要旨」には、述べられていることの主要部分、内容のあらましといった意味があります。
その内容をわかりやすくしたものやまとめたものを「要旨」と言います。
基本的に、話の全体をまとめ、相手にわかりやすく示したものとなります。
このような意味から「要旨」は、「大旨」や「一通り」、「あらまし」、「筋書き」、「ポイント」などと言い換えることができます。
「要旨」の使い方
「要旨」は、「要旨をまとめる」や「要旨を確認する」などといった使い方のほか、「卒論の要旨」、「発現の要旨」などといった使い方があります。
「主旨」と「要旨」の違い
「主旨」は、そのものの中心となる主な部分。
最も大切な部分を意味し、「要旨」は、そのものの内容の要点をとらえまとめたものを意味するものとなります。
「主旨」は、それらの中心となるものを意味しますが「要旨」の場合、中心となるものではなく、それらをあくまでも、短くまとめたものを意味します。
そのため、「主旨を伝える」と「要点を伝える」とでは、その中身は異なります。
「主旨」の例文
・『面接で緊張し話の主旨を外さないように、日ごろから話す順番などを考える訓練をしています。』
・『私は物語の主旨をくみ取ることが苦手なようで、いつも、ピンとの外れた答えを出してしまいます。』
・『時間がないので、短時間で理解してもらうことができるように主旨だけお話させて頂きました。』
・『相手に主旨を伝えるというのは、本当に難しいです。』
「要旨」の例文
・『今習っている物語の要旨を300文字でまとめる宿題が出ました。』
・『学級新聞を作成するため、先生方に行ったインタビュー内容の要旨をまとめています。』
・『要旨をまとめるため、気になる文章には線を引きました。』
・『その要旨のまとめ方では相手に内容を伝えることはできないと上司に指摘された。』
まとめ
以上が「主旨」よ「要旨」の違いです。
これらを作成する必要がある場合、「主旨」は、中心となるものを意識し作成する。
「要旨」は全体的に文を短くしわかりやすくまとめることを意識し作成するものとなります。