みなさんは「発表」と「公表」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「発表」と「公表」の違いを分かりやすく説明していきます。
「発表」とは?
「発表」は「はっぴょう」という読み方になります。
この「発表」は「世の中へ表向きに知らせ示すこと」「世間一般に知らせること」「表向きに知らせること」、あるいは「その知らせのこと」を指している言葉となります。
「公表」とは?
「公表」は「こうひょう」という読み方になります。
この「公表」とは「おおやけにすること」、もしくは「広く世間に発表すること」を意味する言葉です。
「発表」と「公表」の違い
では、ここで「発表」と「公表」の意味の違いを見て行くことにいたしましょう。
前述のように「発表」とは「世の中へ表向きに知らせ示すこと」や「世間一般に知らせること」、あるいは「表向きに知らせること」「その知らせ」といったことを意味している言葉です。
一方の「公表」とは?「おおやけにすること」、または「広く間に発表すること」を意味しているのです。
このことから「発表」は「人々が知らない物事を初めて知らせること」という意味合いがあり、 「公表」は「非公式には知られている事柄も含めて正式に世間に知らせること」を指しています。
「発表」の例文
ここで「発表」の例文を見て行くことにいたしましょう。
どのような活用法があるでしょうか?
・『来週には合格発表があるけど、もう今からドキドキしていて、何も手が付けられない』
・『我が社が数年間開発してきた新製品がやっと発表できる運びとなり、バタバタです』
「発表」の例文を眺めていると、成績発表・合格発表のようなシーンからビジネスの世界での新製品発表など幅広い分野で目にすることができます。
「公表」の例文
続いて「公表」の例文を見て行くことにいたしましょう。
具体的には以下のような例文が挙げられます。
・『今回の問題を公表することは、我が社の信頼を大きく揺るがすことになるために今でどうすべきか迷っている』
・『総選挙の結果が公表されたが、与党は歴史的な惨敗を喫したのだ』
「公表」とは「事実をおおやけにすること」という意味があるのですが、例文で見るように「公表」することで、状況が広く知れ渡るために大きな問題を引き起こしてしまうことも少なくありません。
特に企業におけるリコール問題などでは「公表」がよく使われています。
まとめ
ここまで「発表」と「公表」の意味と違いを説明してきました。
「発表」は身近な生活シーンの中でもよく使われている言葉なので、抵抗感なく使えるのではないでしょうか?その一方で「公表」とはこれまでクローズされていた秘密事項をおおやけにするような印象があるために、悪いイメージを持ってしまう人も少なくないかもしれません。
特に企業活動においてはオープンば企業風土が必須なので、どのようなことでもきちんと「公表」できる姿勢が求められてきます。