この記事では、「逆接」と「譲歩」の違いを分かりやすく説明していきます。
「逆説」とは?
「逆説(ぎゃくせつ)」とは、「二つの文・句をつなげる場合に、前の文から常識的に予測される内容とは反対の意味を持つ文をつなげること」を意味している文法用語です。
「逆説」によって二つの文を接続するときには、一般的に「接続詞・接続助詞」が用いられることになります。
「逆説」の例文として、「彼はお金持ちになったけれど、幸せを感じたことはありませんでした」などを挙げられます。
英語の「逆説」では、「but」や「however」などの接続詞を使用して二つの文をつなげることになります。
「譲歩」とは?
「譲歩(じょうほ)」とは、「二つの文・句をつなげるときに、一方の文が他方の文をひきたてて強調していること」を示している英語の文法用語です。
日本語では「譲歩」という文法用語の言い方はありませんが、日本語で表現すると「確かにAだがBである・XではあるけれどもYである・例えYであってもZである」などになります。
「譲歩」とは、「本当に主張したい文を別の文とつなげることで強調すること」なのです。
英語の「譲歩」は、「though, although」や「in spite of, despite」などの接続詞・接続節が用いられます。
「譲歩」の一般的な意味は「自分を抑えて相手に譲ること」になります。
「逆接」と「譲歩」の違い
「逆接」と「譲歩」の違いを、分かりやすく解説します。
「逆接」は文法用語としては、「前の文とは反対の意味を持つ文を接続すること」を意味しています。
それに対して文法用語の「譲歩」は、「真に訴えたい文をそれ以外の文とつなげることで強調する表現手法」を意味している違いがあります。
英語の文法では、「逆説」に使う接続詞として「but」が用いられやすく、「譲歩」には「though(although)」が使われやすい点が異なっています。
また「譲歩」には「逆説」にない「自分の主張の一部あるいは全部を抑えて、相手の意見(要求)に妥協したり従ったりすること」といった意味がある違いを指摘できます。
「逆説」の例文
・『逆説で文章をつなげることによって、前に記した文章から導かれる通常の結論とは異なる結論を示すことができるのです』
・『英語の文法に従って逆説で二つの文章を接続する場合に、もっとも多く使われる基本的な接続詞として“but”を挙げることができるでしょう』
「譲歩」の例文
・『英文法で学ぶことになる譲歩では、自分が本当に伝えたい内容の文を、他の文とつなげることで強調することができます』
・『新規ビジネスの契約交渉で、どこまで相手方からの要求に対して譲歩しても良いのかについて上司と打ち合わせをしていました』
まとめ
この記事では、「逆接」と「譲歩」の違いを分かりやすく解説しましたがいかがでしたか?「逆接」とは「二つの文を接続詞などでつなげるときに、前の文とは逆の意味を持つ文を結びつけること」を意味していて、「譲歩」は「二つの文をつなげる場合に、真に自分が言いたい文を他の文で引き立てて結びつけること」を意味している違いがあります。
「逆接」と「譲歩」の意味の違い・例文について詳しくリサーチしたい場合は、この記事の解説を参考にしてみてください。