脚にまつわる熟語には、分かりにくい言葉もあります。
この記事では、「足元」と「足下」の違いを分かりやすく説明していきます。
正しい表現を知って、その場にあった言い回しを学んでいきましょう。
「足元」とは?
「足元(あしもと)」とは、地面に足が付いている場所のこと。
歩道や階段など、その人の歩いている周りをあらわした言葉です。
「足元」の「元」には「根もと、首もと」という意味があります。
つまり足の根もと、そして足首の周辺をあらわしている言葉が「足元」になります。
例えば雨が降って地面がぬかるんでいるとき、このようなフレーズを耳にすることがあります。
「お足元にお気をつけください」「お足元に気を付けて、お帰りください」どちらも雨のため滑りやすいので、気を付けて歩いてくださいという意味です。
また「お足元の悪いなか、本日はお越しいただきありがとうございます」という言い回しも、よく使います。
こちらは悪天候にも関わらず来てくれたお客さんに、感謝の気持ちを伝えるフレーズになります。
このように相手を気遣う言葉のひとつが「足元」です。
「足下」とは?
「足下(あしもと)」とは、足の下側の部分のこと。
足の裏をあらわす言葉です。
親指から土踏まず、かかとまでのパーツを指します。
ファッションの世界で「足まわりのオシャレを楽しむとき」にも「足下」が選ばれることもあります。
例を挙げると「おしゃれ上級者になりたいなら、まずは足下から始めよう」といった言い回しになります。
また「足下」には、もうひとつの読み方もあります。
この場合は「足下(そっか)」と読み、手紙で使われる表現になります。
相手の方を敬い自分を下げる、とても丁寧な表現です。
目上の方に対して用いることができるので、覚えておくととても便利です。
「足元」と「足下」の違い
どちらも「あしもと」と読めるので、使い分けが難しいです。
「足元」と「足下」の違いを、分かりやすく解説します。
・普段つかうのは「足元」
足元と足下は、どちらも「あしもと」と読めます。
いずれも辞書によっては、同じ内容の言葉として取り扱われています。
そのためどちらの言葉を選んでも、間違いという訳ではありません。
ただ「足元」と「足下」を比べると、日常生活でよく使うものは「足元」。
「寒くなったので、ヒーターで足元を温めた」などと使います。
また「足元にご注意ください」などデパートや店舗で聞かれる表現も「足元」を用います。
「足下」は手紙を書くときなど、丁寧な言い回しを用いたいときに利用されます。
まとめ
「足元」と「足下」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも「あしもと」と読む熟語です。
「足元」は歩いている所という意味があります。
そして「足下」には、足の裏などの意味があります。
足下は手紙に丁寧な表現として用いられることもあるので、大人のビジネスマナーとして、覚えておくととても便利です。