この記事では、「象徴」と「典型」の違いを分かりやすく説明していきます。
「象徴」とは?
「象徴」は、形で物事の特徴という物を示すのではなく、精神性や、風情という具合に、物の形ではなく、内面のことを象徴と呼びます。
この、その物というのは、人物に置き換えると分かりやすく、例えば芸能人であれば、芸能人の表向きの印象などが「象徴」です。
「典型」とは?
「典型」は、その物の形の中でありふれているデザインのことです。
例えば、自動車であれば、軽トラックはみな同じような形をしており、同じ形だというのを、「典型的」と呼んで、際立っている形が同じであると述べます。
「象徴」と「典型」の違い
「象徴」と「典型」の違いは、形がある物を指すか、形ではなく内面を指すかです。
「象徴」はどちらかというとそのものの内面で、いわば、印象そのものを「象徴」と呼びます。
これはその物らしさのことで、「日本人の象徴」というのは日本人らしさことを外見以外で意味します。
一方、「典型」は、日本人らしさを日本人の見た目から決めるので、例えば、昔であれば、ちょんまげなどが日本人らしさになります。
「象徴」の例文
・『日本人の象徴は協調性の無さである』
この例は、日本人とく印象が実は協調性が無いことであると述べています。
「象徴」は、いわば、印象で外見ではなく内面にに当たり、この例はまさに協調性の無さが日本人だと言われているのです。
「典型」の例文
・『このトラックはあまりにも典型的すぎる』
この例は、トラックが他のトラックと変わらないと述べています。
この例では、「典型」は他と同じであるという意味で使用されており、この場合、トラックのデザインが他と全く同じでつまらないということです。
逆に、独創的という言葉に置き換えれば、そのトラックは他に見たことが無いデザインを取り入れている新しい見た目をしているトラックだということです。
「典型」は形がまずどうであるかを指すので、この例においては形が平凡なトラックだと述べています。
まとめ
「象徴」と言われると何やら難しく考えてしまいますが、別に難しいことはなく、これは単純に、どの様に見られているかという内面です。
つまり、表向きの印象と裏向きの印象があり、両者を合わせて、「象徴」と呼びます。
一方、「典型」は形そのものが今までと同じなのでつまらないものだと考えると分かりやすいです。
よって両者の違いは、表向きと裏向きの印象を指すか、単純にありふれてつまらないものを指すかになります。
よって「人物の象徴」と言われた場合、表向きや裏向きの対象人物の印象を指し、良い意味でも悪い意味でも人物が持っている印象が「象徴」です。
逆に、「典型」の方が外見で判断できる分即座に見た目で判断する分、どう思われているかが分かりやすく、「典型」と言われた場合においてはつまらない外見をしていると言われているにすぎません。