この記事では、「賞与」と「寸志」の違いを分かりやすく説明していきます。
お金にまつわる言葉の差を、正しくつかんでいきましょう。
「賞与」とは?
賞与(しょうよ)とは、ボーナスのこと。
6月や12月など、企業が従業員に対して支払うお金になります。
ビジネスマンにとっては待ち遠しい、特別手当をあらわしています。
ボーナスがいくら貰えるかは、会社の業績や規模、勤続年数によって異なっています。
目安としては大企業で5か月分くらい、中小企業では3か月分程度となっています。
年俸制の会社の場合には、ボーナスを組み入れた給料になっているので、個別に支払われないこともあります。
賞与の使い道として多いのは貯蓄です。
このほかマイカーや家具、白物家電の購入にあてる人もいます。
使い方は人それぞれですが、もらって嬉しいものが「賞与」です。
「寸志」とは?
寸志(すんし)とは、心遣いのこと。
心配りの贈り物という意味です。
「わずかばかりですが、どうぞお納めください」という気持ちが込められています。
歓迎会を開いてもらったとき、主催者に対して手渡すお金も「寸志」といいます。
また部下と一緒に飲みに行ったとき、上司が少し色を付けて出すお金も「寸志」といいます。
色々なシーンで用いられているのが寸志です。
ちなみに「寸志」には「ほんの少しの志」という控えめなニュアンスが入っています。
「少ない金額だけれども、許してね」という、へりくだった気持ちが込められているのです。
寸志は上の人から下の人に対して使うものなので、社長から従業員に対して、手渡されることもあります。
「賞与」と「寸志」の違い
どちらも、働く大人にとっては嬉しいボーナスです。
「賞与」と「寸志」の違いを、分かりやすく解説します。
・どちらも中身は同じ 会社から「賞与」もしくは「寸志」をもらった場合、その違いに迷うこともあります。
内容としては、どちらもボーナスの扱い。
言い方が異なるだけです。
一般的にはまとまって支給されるお金を賞与、僅かばかりのポケットマネーを寸志と区別しています。
また正社員に対しては賞与、パートや非正規社員に対しては寸志と区分けしている会社もあります。
もともと賞与も寸志も、日ごろがんばっている従業員の労をねぎらうために生まれたものです。
「会社のために力を貸してくれてありがとう」という経営主の思いが込められています。
言い方は異なっていても、中身は同等に扱われているので、胸をはって受け取りたいものです。
まとめ
「賞与」と「寸志」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも臨時に支給されるお金のこと。
賞与は会社から従業員に支払われる特別手当になります。
また寸志は「心ばかり」という意味があり、会社からパートスタッフへ、上司から部下に手渡されることもあります。
賞与はまとまったお金、寸志は心ばかりのポケットマネーです。
違いを、正しくおさえていきましょう。