この記事では、「ディスパッチャー」と「航空管制官」の違いを分かりやすく説明していきます。
飛行機にまつわる仕事の差を、つかんでいきましょう。
「ディスパッチャー」とは?
ディスパッチャーとは、飛行機のフライトプランを作る人のこと。
運行管理者と呼ばれています。
どの飛行機を何時に離陸させて、どのような経路を通ってゴールに着くか、目安となるスケジュールを組み立てる仕事です。
もともとディスパッチャーとは、英語から来ている用語です。
英語のディスパッチャーには、発送係という意味があります。
電車やバス、飛行機などの運航計画を立てる人です。
ディスパッチャーになるためには、飛行場を運営する企業や航空会社への就職が主になります。
飛行機の特徴を学んだり、現地の気象を勉強したり、ディスパッチャーになるためには、色々な分野を勉強しておく必要があります。
そのため入社後も地道な勉強を積みながら、一人前のディスパッチャーになれるように、日夜努力を重ねていきます。
「航空管制官」とは?
航空管制官とは、空の交通整理をおこなう人のこと。
それぞれの飛行機に指示を出し、大きな事故が起こらないように、冷静に指示を出していきます。
離陸から着陸まで、飛行機の安全を見まもる大切な仕事です。
そもそも航空管制官とは「航空の管制をする職務」のこと。
「管制」とはリスクを予防しながら、制限をかけること。
最悪の事態を予想しつつ、それぞれの飛行機を導いていきます。
航空管制官は国家資格です。
そのため航空管制官になるためには「航空管制官採用試験」というハードな試験を受けてパスする必要があります。
また航空機に指示を出すとき、おもに英語を用いてやり取りがおこなわれます。
航空の知識はもとより、英語のコミュニケーション能力も問われるなど、様々な博学が求められます。
「ディスパッチャー」と「航空管制官」の違い
どちらも非常に、人気のある仕事です。
「ディスパッチャー」と「航空管制官」の違いを、分かりやすく解説します。
・国家資格は航空管制官
「ディスパッチャー」と「航空管制官」は同じように見えますが、なるためのプロセスが少しだけ違っています。
ディスパッチャーは民間の仕事なので、誰でも応募できます。
ただ運航管理者技能検定という資格や、航空業界で2年程度働いた実務経験があることが求められることが多いです。
一方で航空管制官の仕事は、国家資格です。
そのため航空管制官の国家試験に、まず受かることが必須条件になります。
試験にパスしたあとは国土交通省のスタッフとして働き、研修を積んでいきます。
能力があると認められると、晴れて航空管制官として採用されます。
まとめ
「ディスパッチャー」と「航空管制官」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも良く似ていますが、民間と国家公務員の差があります。
ディスパッチャーはフライトプランを立てる仕事。
航空管制官はフライト中の飛行機に、指示を出す仕事です。
どちらも快適な空の旅をサポートする夢のある仕事です。