「城跡」と「城址」の違いとは?分かりやすく解釈

「城跡」と「城址」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「城跡」「城址」の違いを分かりやすく説明していきます。

「城跡」とは?

「城跡」とは?

「城跡」は、元々その場所にお城があったという事実のみを意味する言葉で、跡地と言われる場所には、別にお城があっただろうという痕跡すらなくともよいです。

よって、「城跡」はその場所にお城があったという事実を知るのは、文献などでお城があったという事実とします。

「城址」とは?

「城址」とは?

「城址」は、お城の跡地のことで、土台が見つかっている跡地です。

逆に、「城跡」は、その場所にお城があったという事実だけで別にお城が存在していたという証拠については必要とされていません。

よって、「城址」はお城があったという証拠があり、「城跡」のように文献から恐らくお城があったのだというぼんやりしたものではないです。

「城跡」と「城址」の違い

「城跡」と「城址」の違い

「城跡」「城址」の違いは、お城があったという過去の事実について即座に現地で確認できるかできないかです。

「城跡」は、痕跡が無い状態を「城跡」と呼ぶので、文献からでしかお城があった場所だと認識します。

一方、「城址」はお城の土台があるので土台を見ればその場所にどの程度の大きさのお城がそびえたっていた課までを知ることが可能です。

よって両者の違いは、現地で即座にお城があった場所を確認できるかどうかです。

「城跡」の例文

「城跡」の例文

・『このエリアは、城跡が見られるエリアだ』
この例は、一応、何かしらお城が立っていた形跡がある場所だという例です。

ただ、土台が残ってないので、何をもってしてお城が立っていたかを示すかについては不明で、例えば石碑があるなど何か別の証拠で城があったという事実を述べているのが「城跡」になります。

「城址」の例文

「城址」の例文

・『城址公園に行く』
この言葉は、お城の土台があったエリアに公園を作り上げたという意味で、要はお城があった場所に作られた公園に行くという意味です。

「城址」は、お城があったという事実の証拠において、土台があることでお城があったことを証明しています。

よって、石碑などでお城があったと証明する物よりも強い証明力があるのがこの言葉です。

まとめ

まとめ

「城跡」は、実は石碑のようにお城があったという事実において当時のお城の何かが残っている必要性は無いです。

よって、本当にその場所にお城があったのかと言われると異なる場所に実はお城があったこともあり、単に石碑はお城があったという場所ではなく、戦争があったという場所を示しているだけであることもあります。

よって、「城址」の方が、現代に過去の遺物という形でお城の跡が残っているので、こちらの方がお城の跡地という意味においては間違いなくお城がその場所にあったことを示しているのです。

「城址」の場合、土台があるのでお城の大きさと何城であるかは文献や石碑から読み解くことが可能で、正確な位置を示しているため、その場所にお城が過去にあったという絶対性はかなり高いと言い切れます。