この記事では、「情緒不安定」と「精神不安定」の違いを分かりやすく説明していきます。
「情緒不安定」とは?
「情緒不安定」は「じょうちょふあんてい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「日常のストレスにより、一時的に感情の起伏が激しくなっている状態」という意味で、仕事や人間関係、育児、悩みごとなどのストレスにより、一時的に感情のコントロールが難しくなっている状態です。
2つ目は「感情の起伏が激しいだけではなく、過呼吸やめまい、イライラなど身体の不快な症状を伴う状態」という意味で、精神的なストレスが実際に身体の不調を引き起こしている様子で、専門医による治療が必要な状態です。
上記に共通するのは「一時的に感情のコントロールができない」という意味です。
「情緒不安定」の使い方
「情緒不安定」は「日常のストレスにより、一時的に感情の起伏が激しくなっている状態」「感情の起伏が激しいだけではなく、過呼吸やめまい、イライラなど身体の不快な症状を伴う状態」という意味で使われます。
2つ目の意味で使われる場合、下で紹介する「精神不安定」の症状の一つに含まれ、専門医によるカウンセリングや投薬治療などが必要になります。
基本的に、ストレスや悩みごとなどにより、感情の起伏が激しく自分でコントロールができない状態を表し、一時的なもの・継続的なもの両方に使われる言葉です。
「精神不安定」とは?
「精神不安定」は「せいしんふあんてい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「日常のストレスにより、感情の起伏が激しくなっている状態」という意味で、上記で紹介した「情緒不安定」と症状は同じですが、こちらの方が病的な意味合いが強く継続性があります。
2つ目は「脳の伝達物質異常により、正常な判断ができなくなり、通常では考えられない行動を取る疾患」という意味で、急に騒がしくなったり、どんよりと落ち込んだりなど、日常生活を送るのが困難になる精神疾患の一つです。
上記に共通するのは「正常な心の持ち方が困難になる」という意味です。
「精神不安定」の使い方
「精神不安定」は「日常のストレスにより、感情の起伏が激しくなっている状態」「脳の伝達物質異常により、正常な判断力ができなくなり、通常では考えられない行動を取る疾患」という意味で使われます。
正しい心のもいち方ができずに、急に気が大きくなったり、衝動的に死にたくなることもあり、その場合は「うつ病」「躁うつ病」などと診断されることもあります。
基本的に、ストレスで感情の起伏が激しくなったり、病的に正常な判断ができなくなったりする症状で、継続的なものに使われる言葉です。
「情緒不安定」と「精神不安定」の違い
「情緒不安定」は「感情の起伏が激しく自分でコントロールができない状態を表し、一時的なもの・継続的なもの両方に使われる言葉」という意味です。
「精神不安定」は「ストレスで感情の起伏が激しくなったり、病的に正常な判断ができなくなったりする症状で、継続的なもの」という意味です。
まとめ
今回は「情緒不安定」と「精神不安定」について紹介しました。
「情緒不安定」は「感情の起伏が激しい状態」、「精神不安定」は「感情の起伏が激しい状態」「正しい判断ができない疾患」と覚えておきましょう。