この記事では、「入国審査官」と「税関職員」の違いを分かりやすく説明していきます。
「入国審査官」とは?
入国審査官は、にゅうこくしんさかんという読み方をすべき言葉です。
文字で表記されたこの言葉を目にすれば明らかな事ですが、他の国に入る事を意味する入国の文字に、詳しく調べて適否等を決める役人といった意味がある審査官の文字を組み合わせる事で成立した言葉となっています。
そのため入国審査官は、外国人の出入国審査や在留資格審査、日本人の出帰国審査等の業務を行う入国管理局の職員を表すのです。
「入国審査官」の使い方
入国審査官は、入国管理局で働く職員を表す言葉として使われています。
日本を出入国する外国人や日本人を審査し、出入国に適した人物であるかどうかを判断する、といった業務を行う人を示す言葉として使用されているのです。
更に入国審査官は、法務省の出入国在留管理庁に入庁した者の中から選ばれるため、国家公務員という位置付けになります。
「税関職員」とは?
税関職員は、ぜいかんしょくいんという読み方をする言葉です。
漢字で表記されたこの言葉を見れば即座に理解可能ですが、空港や港といった外国と交通する場所に置かれ、貨物や携帯品、航空機等の取り締まりや関税の取り立て等を行う役所といった意味を持つ税関の漢字に、職務を担当する人といった意味を有する職員の漢字を加える事で成立した言葉となっています。
だからこそ税関職員は、税関に所属する職員の総称を表す言葉です。
「税関職員」の使い方
税関職員は、港や空港などの外国と交通する場所で、貨物や携帯品等を取り締まったり、関税の取り立てを行う職員を示す言葉として用いられています。
そんな税関職員は財務省の職員であるため、国家公務員です。
「入国審査官」と「税関職員」の違い
入国審査官と税関職員は、使用されている文字も読み方も全然違う言葉同士で特に共通点は見られません。
ですがどちらも、外国と交通する場所で活躍する職員であり、同じ国家公務員であるため、混同する恐れのある言葉同士と言える面はあります。
ただし入国審査官は法務省に属しており、外国人の出入国と在留資格の審査や、日本人の出帰国確認といった業務を行うのが主な役割となっているのです。
一方の税関職員の方は財務省に属しており、空港等の外国と行き来する場所で、携帯品や貨物を取り締まったり、関税の取り立てを行う役目を担う職員を示す言葉となっています。
まとめ
2つの言葉は、使用する漢字も読み方も特に似ている部分を見出す事は出来ません。
ですがどちらも国家公務員であり、空港等の外国と行き来する場所で業務を行う職員であるため、ごっちゃになる恐れのある組み合わせの言葉と言えるのです。
ちなみに入国審査官は法務省に所属していて、外国人の出入国や在留資格に関する審査に加え、日本人の出帰国に関する審査を行う職員を表す言葉として使用されています。
対する税関職員は財務省に所属しており、港や空港等で、携帯品や貨物等の取り締まりを行ったり、関税の取り立てを行う職員を表現する際に、用いる言葉です。