この記事では、「カウンターシンク」と「面取りカッター」の違いを分かりやすく説明していきます。
「カウンターシンク」とは?
「カウンターシンク」は、金属などにドリルで穴をあけた際、生まれたバリを取り去るための金属です。
「カウンターシンク」自体の構造はとても単純で、金属のバリについて金属をこすり合わせれば金属のバリは結合が弱いのでバリが取れるだろうという考えで作り出されているのが、「カウンターシンク」になります。
ただ「カウンターシンク」は、穴開けにおいてねじを物体に収めるよう穴を開けることを重視しており、ねじが物体に引っかかって収まるよう研磨する器具です。
よって、物体に引っかかりがある穴に対して有効な研磨器具です。
「面取りカッター」とは?
「面取りカッター」は穴をあけた際に生まれる穴の周囲のバリを取り去ることのみに重点を置いており物体にねじが隠れるように埋設する際に掘られた溝については研磨してバリ取りをしません。
よって、「カウンターシンク」のようにねじを埋設するくぼみ穴までをきれいに整えるものではないです。
「カウンターシンク」と「面取りカッター」の違い
両者の違いは、「カウンターシンク」は、皿モミ加工というねじを物体にうまく埋設する加工を施す際のバリ取りに使用するかにあり、「面取りカッター」は、単純に穴を開けた際の開け口の身のバリをとるという単純なものであるという違いです。
「カウンターシンク」の例文
・『カウンターシンクを使用し、ねじ受け部を加工する』
この例は、「カウンターシンク」の特性を示しています。
「カウンターシンク」はねじ受けをきれいに整えることを重点としており、ねじ受けがきれいに整うが故、ねじがゆがむことなくまっすぐに入り、物体を固定するのです。
「面取りカッター」の例文
・『面取りカッターが折れる』
この例は、穴を開けた物体の入り口と出口のバリをとる機材が折れたという例です。
なぜ折れるかですが、この「面取りカッター」は、金属であれば、金属のバリをとるのですが、消耗品でいずれ折れるが故耐久性を超えた場合においては、カッティングしてバリをとっている最中に折れてしまうのです。
ただ、「面取りカッター」自体は穴を開けた金属よりも固い金属と合成物で構成されているため、カッター部分のバリ取り機構自体も耐久性があるのでよほどのことがないと折れないでしょう。
まとめ
「カウンターシンク」は、ねじ受けをきれいに整える機材、「面取りカッター」は穴を開けた物体の入り口と出口を整えると覚えるとわかりやすく、両者はともに消耗品になります。
よって、うまく研磨できないなあと感じた場合、交換をした方がよく、無理に削り続けると削られる物体側が損傷したり、負荷がかかったことで研磨部と回転基盤の部分が折れたりすることも考えられますので、研磨できないなあと感じた場合、「カウンターシンク」や「面取りカッター」の状態を見て交換した方が良いかを考えるとよいでしょう。