この記事では、「荷重歩行」と「免荷歩行」の違いを分かりやすく説明していきます。
読み方の難しい語を、区別していきましょう。
「荷重歩行」とは?
荷重歩行とは、リハビリトレーニングのひとつ。
事故や手術のあとに、骨や筋肉をスムーズに動かすために、少しずつ負荷をかけていくリハビリを指します。
ゆっくり力を加えながら、足全体を強化していく方法です。
荷重歩行をおこなう際には、松葉杖やスロープなどの補助具をつかいながら、右足と左足に少しずつ力を加えていきます。
この際どのくらい力を入れていくのかは、症状によっても異なります。
無理をすると手術した箇所への比重が高くなってしまうので、医師の指導を受けながら少しずつおこなうことが賢明です。
「免荷歩行」とは?
免荷歩行も、歩行訓練のひとつです。
骨折や事故によって、損傷を負った場合のリハビリトレーニングを指します。
「免荷」とは関節などに、余計な力をかけない方式を示します。
体に大きな負担をかけずに、歩ける体に整えていくのが免荷歩行です。
免荷歩行をおこなう際には、ハーネスの付いた歩行器をつかって訓練をおこないます。
バンドで体を固定しながら、力をうまく分散していけるので、痛みをおさえつつ歩行訓練ができます。
また万が一の転倒を予防できるので、安全なリハビリを進めていけます。
色々な病院で導入されている、最新式のリハビリ療法です。
「荷重歩行」と「免荷歩行」の違い
どちらも歩行にまつわるリハビリ方法です。
「荷重歩行」と「免荷歩行」の違いを、分かりやすく解説します。
・従来は荷重歩行、新型は免荷歩行
「荷重歩行」と「免荷歩行」はリハビリの現場で用いられている、看護用語です。
どちらも手術後におこなう、歩行訓練のひとつになります。
荷重歩行はスロープや松葉杖を使いながら、ゆっくり前に進むリハビリです。
体重計を使いながら、患者さん自身が荷重のコントロールをおこなっていきます。
最初は両方の手で松葉杖をつかい、慣れてきたら片方の手だけに松葉杖を携えて練習していきます。
日本の病院で昔から採用されてきた、従来のやり方です。
一方で免荷歩行とは、関節に過剰な負担をかけない、新しいリハビリのスタイルです。
専用の歩行器に助けてもらいながら、無理なく歩行訓練をおこなっていきます。
慣れてくると患者さんだけで操作がおこなえることから、患者さんのモチベーションを高めながら機能の回復をはかっていけます。
荷重歩行にくらべて、転倒のリスクが少ないのが免荷歩行の特徴です。
患者さんの症状を見ながら、うまく使い分けていくことが大切になります。
まとめ
「荷重歩行」と「免荷歩行」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも「歩行のリハビリ」にまつわる医療用語です。
荷重歩行とは体重を少しずつかけながら、歩行練習をする従来の方式です。
そして免荷歩行とは、歩行器をつかった、最新式のリハビリです。
新旧の差を学んでおきましょう。