この記事では、「原作」と「作画」の違いを分かりやすく説明していきます。
「原作」とは?
「原作」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「原作」は「げんさく」と読みます。
「原作」は、「翻訳や脚色などをする前の元の作品」という意味があります。
例えば、人気漫画を脚本に起こして、ドラマにすることが良くあります。
このようなとき、脚本やドラマに対して、人気漫画を「原作」と呼びます。
また、漫画をアニメにするとき、漫画をもとに、脚色をして、アニメとして放送しますが、元の漫画を「アニメ原作」と呼びます。
また、アメリカでヒットしている小説を、翻訳家が日本語に直して出版することがありますが、この場合は、翻訳される前のアメリカの小説を「原作」と呼ぶことになります。
さらに小説をもとにして映画を作った場合でも、小説を「映画原作」と呼びます。
さらに、漫画作品を作る時、「原作」と「作画」に分かれることがあります。
この場合は、ネームと呼ばれる、ストーリーとセリフを簡単にまとめた下書きのようなものを作るのが「原作」と呼ばれます。
また、この仕事をする人は「原作者」と言います。
「作画」とは?
「作画」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「作画」は「さくが」と読みます。
「作画」は、「絵や写真を作ること」という意味があります。
特に、アニメーションの現場などで、「作画」という言葉が使われます。
アニメ監督などが「絵コンテ」と呼ばれる絵入りのシナリオを作り、それをもとに、絵に起こしていくのが「作画」という作業になります。
まず、綺麗な絵を、いくつか作っていく工程を「原画」と呼び、さらに、動きを加えることを「動画」と呼びます。
主に、原画と動画の行程を「作画」と呼びます。
また、漫画では、「原作」と「動画」を担当する人が、分かれていることがあります。
「原作」は、ネームと呼ばれる絵コンテに近いもの作るまでの仕事で、物語づくりを担当します。
一方の「作画」は、ネームをもとにキャラクターや背景を描き、漫画が完成するまでの行程を担当する人になります。
物語づくりが得意な人が「原作」を担当し、絵が得意な人が「作画」を担当することになります。
「原作」と「作画」の違い
「原作」と「作画」の違いを、分かりやすく解説します。
「原作」は、「翻訳や脚色などをする前の元の作品」という意味があります。
「作画」は、「絵や写真を作ること」という意味があります。
このように2つの言葉はまるで違う意味を持つ言葉になります。
ただし、漫画の製作においては「原作」と「作画」が同時に存在するため、混同しやすくなります。
この場合は「原作」が「話づくり」、「作画」が「絵作り」をすると覚えておくといいでしょう。
まとめ
「原作」と「作画」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味の違いを知り、特に漫画の製作時において、使い分けられるようにしておきましょう。