この記事では、「野党」と「与党」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「野党」とは?
「野党」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「野党」は「やとう」と読みます。
「野党」は「政党政治において、政権を担当していない政党」という意味があります。
反対語は「与党」になります。
「野党」の「野」は、「政府から離れた在野の正政党」に由来しています。
ちなみに「政党」は、共通の政治目的を持つ人たちにより、組織される団体のことを指します。
選挙を通じて権力を獲得、維持し、政策決定に対する影響力を行使し、自分たちの考える政策の実現を目指します。
「野党」は選挙の結果、少数派となり、政権や内閣、行政などを担わない政党のことを指します。
「野党」はずっと「野党」のままというわけではなく、衆議院選挙の結果次第で、「与党」と入れ替わることができます。
全衆議院議員の過半数を、自分たちの政党、また連立政党によって占めることができれば、「野党」と「与党」は入れ替わることになります。
それまでは、「野党」は「与党」の間違いを追及したり、対立するような意見、政策を出し、いつでも「与党」となれることを国民に示し続ける必要があります。
「与党」とは?
「与党」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「与党」は「よとう」と読みます。
「与党」は、「政党政治において、政権を担当している政党」という意味があります。
「与党」の「与」は、「行政府を与る、行政府に与する政党」という意味があります。
国会においては、首相を出している政党と、連立政党を「与党」と言います。
2021年現在では、首相を出している「自由民主党」と、連立政党の「公明党」が、「与党」となります。
「与党」は、政権、内閣、行政を担当する政党のことを意味します。
また、地方議会では、首長の所属政党、また首長に協力的な政党や会派を「与党」と呼びます。
「野党」と「与党」の違い
「野党」と「与党」の違いを、分かりやすく解説します。
「野党」は「政党政治において、政権を担当していない政党」を意味し、「与党」は、「政党政治において、政権を担当している政党」という意味があります。
また、首相を出している政党が「与党」で、「与党」と連立を組んでいる政党も「与党」になります。
さらに、衆議院議員の人数が多い政党が「与党」となり、少ない政党が「野党」となります。
「与党」は自分の目指す政策の実現がしやすい立場にありますが、「野党」が政策を提案しても、受け入れられることは少ないという違いもあります。
このように「野党」と「与党」は、反対語でもあり、まるで違う立場の政党について意味する言葉になります。
まとめ
「野党」と「与党」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、政治経済のニュースが理解しやすくなるかもしれません。