「骨子案」と「素案」の違いとは?分かりやすく解釈

「骨子案」と「素案」の違い専門用語・業界用語

大まかに作られた案を指す言葉として「骨子案」「素案」がありますが、どのような違いで区別されているのでしょうか。

今回は、「骨子案」「素案」の違いについて解説します。

「骨子案」とは?

「骨子案」とは?

「骨子案」とは、「正式な形になる前の重要部分のみをまとめた案」を意味する言葉です。

「骨子案」「骨子」とは「物事の基本となる重要部分」を意味します。

肉付けして形を整え整理することで正式な完成形になるような要点が「骨子」であり、どのような形になろうとも揺るがない基礎として重要な役割を果たします。

「骨子案」「基本となる重要部分のみの案」を指します。

アイデアや提案をまとめる際には何を伝えたいのか、どうやるべきかなどいくつかの重要なポイントが存在します。

「骨子案」とは「外すことのできない重要なポイントのみをまとめた案」であり大まかで荒削りではあるものの全体としての方向性を指し示す重要な役割を持つ案です。

最終的な完成形においては骨組みや柱として機能する内容が「骨子案」です。

「骨子案」がいい加減だとその後どんなに頑張って案をまとめたとしても出来栄えは期待できません。

一般的な「骨子案」は要点やポイントのみをまとめた程度のもので箇条書きやメモ書きなど正式な文書の形を成していないものも多く見られます。

計画立案においては第一歩となるのが「骨子案」ですがこの段階の案を見て理解するには詳しい知識や情報が必要であり、誰にでもわかりやすいようかみ砕いたり肉付けしたりすることで完成案が出来上がります。

「骨子案」の使い方

・『明日までに骨子案をまとめなければいけない』
・『政治改革の骨子案が示された』
・『骨子案の段階で頓挫してしまった』
・『素晴らしい骨子案をどう活かすかが問題だ』

「素案」とは?

「素案」とは?

「素案」とは、「正式な形になる前の大まかな案」を意味する言葉です。

「素案」とは計画や提案のたたき台になるような案を指します。

書式や体裁は整っていないものの全体としての方向性や重要なポイントなどが盛り込まれているのが「素案」です。

「素案」をたたき台として体裁を整えたり補足説明を加えたりして多くの人にわかりやすいよう全体をまとめることで完成案が仕上がります。

計画や提案の下書きにあたるのが「素案」ですが形式はバラバラです。

完成形に近い形できちんと作られることもあれば走り書きやアイデアの羅列のみの「素案」もあります。

「素案」の使い方

・『素案を元に議論が行われた』
・『提出された素案には重要事項が記載されていない』
・『一方的な主張のみが盛り込まれた素案では会員の賛同は得られない』
・『素案にたくさんの手を入れてやっと完成案が仕上がった』

「骨子案」と「素案」の違い

「骨子案」と「素案」の違い

「骨子案」「素案」も完成形となる前の大まかな案を意味する言葉です。

「骨子案」は重要事項が記載されているのに対し、「素案」は完成形の全体像を提示しています。

完成形の土台となる基本部分をまとめたものが「骨子案」、完成形がどのようになるのか全体の形を示すのが「骨子案」という違いで区別されます。

まとめ

まとめ

「骨子案」「素案」は表す内容が異なる別の言葉ですが明確な区別をせず混同されるケースも多く見られます。

どの程度アイデアや内容が固まっているのかに注目して区別してください。