「医院」と「病院」の違いとは?分かりやすく解釈

「医院」と「病院」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「医院」【いいん】と「病院」【びょういん】の例文や違いを分かりやすく説明していきます。

「医院」とは?

「医院」とは?

専門的な分野に特化しているのが「医院」であり、病気の人が通って診察してもらう場所という意味があります。

例えば小児科の「医院」では子供だけを診療していますし、「歯科医院」では歯の治療を専門としています。

「歯科医院」では虫歯の治療を中心にしていますが、ときには歯周病や入れ歯に携わったり、より多くの患者が訪れるように工夫しています。

「医院」は個人で経営している所が多く、建物を借りるか、建てるなどして診察しているため営業時間も休業日も自由に決めているのも特徴的です。

ほとんどの建物は小規模です。

医師は1人から2人体制で治療しており、問題が起きれば経営者である者が対応し、材料費も負担することがあります。

「病院」とは?

「病院」とは?

入院患者が20人以上受け入れられるのが「病院」であり、内科、小児科、皮膚科、婦人科など様々な科が入っています。

医師は3人以上揃い、看護師は1人の患者に3人が付き添う体制になっていますが、科が多いほど医師の数が増えていき、曜日によって診察する人が変わっていきます。

「総合病院」は治療室から病理解剖室などが揃い、研究室、細菌の検査ができるなどその建物内ですべてが完結するようになっており、より効率よく患者の治療に向き合えます。

精密な検査ができるため、「医院」では見つけられない小さな癌細胞を早くに発見できたり、難病患者も受け入れられる体制が整い、設置されている機械や器具も揃うため、より細かな手術ができるので難病であっても治療可能なのが「病院」の良さです。

「医院」と「病院」の違い

「医院」と「病院」の違い

「医院」「病院」の違いを、分かりやすく解説します。

治療はできても、入院施設がない少ないのが「医院」であり、患者を受け入れられる病室があったとしても19床以下になっています。

診察し、簡単な治療はできますが、大きな手術ができる設備はなく、一時的な入院ができます。

「病院」は20床以上あり、手術が必要な重症患者でもすぐに受け入れられる高度な設備が揃っていますし、長期間入院ができる部屋があります。

「医院」は住む場所の近くにあるので歩いて行けますが、「病院」は離れた場所にあるため電車やバスに乗り継いで行かなければなりません。

「医院」の例文

「医院」の例文

・『子供を預けられる保育施設を作ったり、バリアフリーにも対応する医院が増えている』
・『自宅診療ができる医院では地域に密着した治療を考えている』
最近は一人でも多くの患者が快適に治療が受けられるよう子供を預ける保育施設がある「医院」なら安心して治療ができます。

医師が自宅に来て、診察してくれる「医院」の医師は地元の人との関係を大事にするため、寄り添う治療を心がけているのが魅力的です。

「病院」の例文

「病院」の例文

・『病院には日本有数の腕を持つ医師が高度な手術で治療している』
・『黒字病院は医師の業務を効率化させるため、診療のデータ分析や業務改善に力を入れている』
大きな病院には腕のいい脳外科や内科の医師が集まりやすいため、他では受けられないような難しい手術で治療できる利点があります。

それに赤字の病院が多い中、100床以上であっても黒字化にできる要因にはAIを取り入れて問診導入し、WEB問診システムで医師の業務をより効率化させるわけです。

まとめ

まとめ

どちらも病気の患者の診察から治療する医師がいますが、「医院」は一つの科に焦点を当てており、専門的な分野の治療ができる一時的な治療が受けられる所です。

一方の「病院」は様々な科が揃うだけではなく、高度な治療が受けられて、長期入院が可能になっているため完治するまで利用できる場所と覚えておくといいでしょう。