この記事では、「色彩」と「彩色」の違いを分かりやすく説明していきます。
一見すると同じ言葉に見えるような、この2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「色彩」とは?
「色彩」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「色彩」は、「しきさい」と読みます。
「色彩」は、「色。
色どりや色合い」という意味があります。
例えば、絵画を見た時、デッサン力の素晴らしさを感じたり、迫力などを感じることがありますが、同時に、色どりが素晴らしいと感じることがあるかもしれません。
このような場合は、「色合いが美しい絵画を見た」などという文章にできます。
また、デザイナーの作品を観たときに、特に、色どりが見事だと感じ、その人の能力の高さを感じるような場面では、「デザイナーの色彩感覚に驚嘆する」などという文章を作ることができます。
さらに「色彩」には、「物事に現れている、ある様子や傾向」という意味があります。
例えば、ある政党の政策を見た時、保守的な傾向がみられると分析できるかもしれません。
このような場合は、「保守的色彩が強い」という文章にすることができます。
「彩色」とは?
「彩色」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「彩色」は「さいしき」、「さいしょく」と読みます。
「彩色」は、「色を付けること。
いろどり」という意味があります。
例えば、絵画を書くときに、まず鉛筆などを使って、下絵を施すかもしれません。
そのうえで、色を付けていく場合、「下絵に彩色を施す」などという文章にできます。
また、真っ赤なお皿を見た時、赤色を付けたお皿だと感じるのではないでしょうか。
このような場合は、「赤で彩色した皿」と表現できます。
さらに、イラストの仕事を請け負うときに、色を付けるのに、1週間かかると、発注者に告げることがあるかもしれません。
この場合は、「彩色に1週間かかると告げる」などと表現することができます。
このように、何かに色を付ける場面を見たときに、「彩色」という言葉を使ってみましょう。
「色彩」と「彩色」の違い
「色彩」と「彩色」の違いを、分かりやすく解説します。
「色彩」は、「色。
色どりや色合い」という意味があります。
一方で、「彩色」は、「色を付けること。
いろどり」という意味があります。
このように、どちらも「色」を意味する言葉という共通点があります。
ただし「色彩」は、「すでに付けられた色」のことを意味するのに対して、「彩色」は、「色を付けること」を意味するという違いがあります。
さらに、「色彩」には、「物事に現れている、ある様子や傾向」という、「彩色」に含まれる意味とは、まるで違う意味があるという違いもあります。
まとめ
「色彩」と「彩色」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。