この記事では、「設備」と「備品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「設備」とは?
機械、器具、装置などを必要なときに使えるように用意をしておくこと、また用意しておいたものです。
下水は衛生的な生活を送るためになくてはならないものです。
必要なものを使えるように、下水管や配水管などが用意されています。
これは「下水の設備」ということができます。
植物工場では、工場内でリーフレタスやベビーリーフなどが栽培されています。
露地栽培の場合は、地球が提供してくれた土や水、太陽からの光などがあり、それらによって植物が育ちますが、工場内にはこういったものがないので、育てるための装置などが必要です。
水をまく装置、光を与える装置、温度管理をする装置などが必要なのです。
これらは「栽培設備」といいます。
このように必要なときに使えるように機械や器具などを用意しておくことや、その用意されたものをこの言葉は指しています。
「設備」の使い方
器具や装置などを必要なときに使えるように用意しておくことや、その用意されたものに使用する言葉です。
建物には使用しません。
「備品」とは?
学校や会社などで、仕事をしたり勉強をしたりするために必要なものとして用意されている物品のことです。
これらが用意されている場所は、学校、会社、官庁などです。
住宅などに備えられているものではありません。
勉強するために必要な学校にあるものには、机、椅子、黒板、ストーブ、サッカーボール、バスケットボール、地図、プロジェクターなどさまざまあります。
会社で業務をするために必要なものには、机、椅子、プリンター、電話などがあります。
これらは、仕事や勉強などのために必要だとして用意されているものです。
これらすべてを「備品」といいます。
学校で勉強するために、鉛筆や消しゴムなどを自分で用意することでしょう。
これらは勉強のために必要なものですが、学校で用意されているものではなく、自分で用意をしているものなので、この言葉が指すものではありません。
「備品」の使い方
学校や会社などで、勉強や仕事のために必要だとして用意されているものを指して使用する言葉です。
自宅などで用意されているものではありません。
「設備」と「備品」の違い
必要なときに使えるように用意されているものという点が似ていますが、同じものではありません。
前者は、機械、器具、装置などを指しています。
工場、学校、会社など、さまざまな場所に用意されています。
後者は学校や会社などで用意されているもので、サッカーボールのような装置や機械ではないものを含みます。
「設備」の例文
・『設備の点検をする』
・『新しい設備を導入する』
・『設備投資をする』
・『設備が整う』
「備品」の例文
・『備品を購入する』
・『備品が古くなってきた』
・『備品の点検をする』
・『新しい備品が手に入った』
まとめ
必要であると用意されているものという点が似ていますが、それぞれ指しているものは異なります。