この記事では、「新薬」と「ジェネリック」の違いを分かりやすく説明していきます。
「新薬」とは?
「新薬」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「新薬」は「しんやく」と読みます。
「新薬」は、ある病気や症状に効果があると考えられる医薬品が、世界で最初に開発され、発売されたものを指します。
「新薬」は別名、「先発医薬品(せんぱついやくひん)」と呼ばれることもあります。
まだ作られていない薬を作ることになるため、基礎研究だけで3年近く、動物実験や臨床試験で、10年程度かかるとされています。
さらに販売するためには、厚生労働省の承認が必要ですが、承認と審査のための時間が1年から2年ほどかかるとされています。
このような長い時間を経て、「新薬」はようやく日の目を見ることになり、病気の治療に使われ始めます。
大変な労力をかけて「新薬」は開発されるため、製薬会社の権利や利益を守るための特許権が当てられます。
「ジェネリック」とは?
「ジェネリック」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ジェネリック」は「後発医薬品」と言います。
「ジェネリック」という言葉には、「普及した」とか「一般的な」というような意味があります。
「ジェネリック」は「新薬」に与えられた「特許権」の期間、さらに再審査期間の両方が終了した後で、作られ始める医薬品のことを指します。
「ジェネリック」を製造販売するために、厚生労働省に、製造販売承認を取得する必要があります。
「新薬」と同じ効果と安全性が確認され、承認されると販売することができます。
「ジェネリック」は、基本的に効果は同じように作られていますが、飲みやすいように苦みを抑えていたり、喉を通過しやすいよう、小さめの形にするなど、工夫されています。
なにより、「新薬」と比べると、安価で販売されています。
これは、基礎研究や動物実験などを行う手間と労力がないためで、価格を安く抑えることができるためです。
利用者は「ジェネリック医薬品を希望する」という旨を薬局に伝えることで利用可能になります。
「新薬」と「ジェネリック」の違い
「新薬」と「ジェネリック」の違いを、分かりやすく解説します。
「新薬」は世界で初めて製造販売される薬のことを言います。
一方の「ジェネリック」は、「新薬」と同じ効果を持つ、より廉価になった薬と言うことができます。
「新薬」は特許権などが与えられて、一定期間独占販売ができます。
独占販売ができる期間が過ぎると「ジェネリック」が発売されるという流れになります。
このように「新薬」は、世界初の薬のことで、「ジェネリック」はその廉価版と覚えておきましょう。
まとめ
「新薬」と「ジェネリック」の違いについて見てきました。
「新薬」と「ジェネリック」は、製造販売される時期に違いがありますが、どちらも同じ効果と安全性があることが分かりました。
薬局に行く際は、使い分けてみてはいかがでしょうか。