この記事では、「戦力外通告」と「自由契約」の違いを分かりやすく説明していきます。
「戦力外通告」とは?
「戦力外通告」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「戦力外通告」は「せんりょくがいつうこく」と読みます。
「戦力外通告」は「戦力構想から外れていることを、選手本人に通告すること」という意味があります。
スポーツ競技において使われる言葉で、特にプロ野球において、度々使用される言葉になります。
身体能力の低下や怪我、成績の伸び悩みなどの理由により、試合に起用されなくなった選手に対して、「戦力外通告」が行われます。
すると、現球団と来期以降の契約を結べなくなるため、新しい所属先を探し始めるか、引退を考えることになります。
プロ野球においては、支配下登録選手の契約期間が2月1日から、11月30日までと決まっていて、翌年度も契約をする場合は、個の期限内に日本野球機構に名簿を提出しますが、ここから外れることが決まった選手に対して、「戦力外通告」が行われます。
「自由契約」とは?
「自由契約」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「自由契約」は「じゆうけいやく」と読みます。
「自由契約」は「選手が特定チームの支配下に置かれず、どのチームとも選手契約を結べる状態」という意味があります。
所属しているチームから、「戦力外通告」などを受けた選手が、「自由契約」の状態になります。
混同されやすいのが「フリーエージェント」ですが、「フリーエージェント」は選手が認められた権利を行使するため宣言を行い、どのチームとも契約交渉ができる状態を指します。
球団側から戦力外を言い渡された場合に限り「自由契約」となります。
シーズン中の場合は、「自由契約」をする前に、「ウェイバー公示」の手続きを行います。
この時は、下位球団から順番に、この選手と契約を結ぶ権利が生まれます。
「戦力外通告」と「自由契約」の違い
「戦力外通告」と「自由契約」の違いを、分かりやすく解説します。
「戦力外通告」は「戦力構想から外れていることを、選手本人に通告すること」という意味があります。
一方、「自由契約」は「選手が特定チームの支配下に置かれず、どのチームとも選手契約を結べる状態」という意味があります。
球団の戦力構想から外れたとき、「戦力外通告」が行われ、「自由契約」となり、他球団との自由な交渉が可能になります。
このように、「戦力外通告」が行われてから、「自由契約」になるという流れが一般的で、混同してしまいがちですが、それぞれまるで違う意味を持ちます。
戦力から外れたと選手に伝えることが「戦力外通告」で、自由の身となり、どの球団とも契約できる状態を「自由契約」と呼ぶという違いがあります。
まとめ
「戦力外通告」と「自由契約」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
意味の違いを知ることで、使い分けることができるようになりそうです。