「全土」と「全国」の違いとは?分かりやすく解釈

「全土」と「全国」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「全土」「全国」の違いを分かりやすく説明していきます。

「全土」とは?

「全土」とは?

「全土」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「全土」「ぜんど」と読みます。

「全土」「国土全体」という意味があります。

日本の国土全体を指す場合は「日本全土」となり、アメリカ合衆国の国土全体を指す場合は「アメリカ全土」と呼ぶことになります。

例えば、ある国の軍部がクーデターを起こしたとき、その国の国土全土を掌握するかどうかが注目されるかもしれません。

このような時、「クーデターを起こした軍事政権は、全土を制圧できるかどうかが注目されている」などという文章を作ることができます。

また、伝染病が広がったことにより、街をロックダウンする時、国土全体にお達しを出す場合は、「全土でロックダウンを行う」などと言います。

次に「全土」には「その地域全体」という意味があります。

例えば、九州地方の全体を意味する場合、「九州全土」と呼ぶことになります。

「全国」とは?

「全国」とは?

「全国」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「全国」「ぜんこく」と読みます。

「全国」「その国全体」という意味があります。

例えば、ある国に住んでいる人、全体を指す言葉は「全国民」となります。

テレビがあるエリアだけでなく、日本のあらゆる地域に放送されているという場合は、「全国放送」と呼ばれ、「全国のみなさんこんにちは」などとキャスターが挨拶することになります。

また、ある事件が起こった時、その事件が発生地点の周辺で話題になるだけでなく、国全体で知るところになった場合は、「全国的な事件」などと呼ばれることになります。

さらに、あるミュージシャンが本拠地とする都市でコンサートをするだけでなく、国全体に点在する、様々な都市でコンサートを行う場合、「全国ツアー」などと呼ばれることになります。

他にも、国全体で行われるスポーツ大会を「全国大会」と読んだり、ある国全体で始めて起こった出来事を「全国初」など呼ぶことがあります。

「全土」と「全国」の違い

「全土」と「全国」の違い

「全土」「全国」の違いを、分かりやすく解説します。

「全土」「国土全体」という意味があります。

一方で「全国」「その国全体」という意味があります。

例えば、「日本全土」という場合は、日本の国土全体を意味するのに対して、「日本全国」という場合は、日本全体を指す言葉になります。

このように「全土」「土地」だけを限定して指す言葉なのに対して、「全国」は、「あらゆるもの」を指す言葉という違いがあります。

ただし、「全土」「全国」と同じ意味で使われることが多いのも事実です。

「日本全土を巻き込む事件」「日本全国を巻き込む事件」は、同じ意味を持つ文章になります。

このように「全土」「土地」「全国」「あらゆるもの」に対して使われる言葉という違いがありますが、「全土」「全国」と同じように使われる傾向があることを知っておきましょう。

まとめ

まとめ

「全土」「全国」の違いについて見てきました。

2つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。