この記事では、「配る」と「渡す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「配る」とは?
「配る」の意味と使い方について紹介します。
「配る」の意味
「配る」は「くばる」と読みます。
意味は「あるものを、適当な量に分けて、対象としている人に全て届く様にする」「割り当てる」「ひとりひとりに届けて回る」「隅々まで行き届かせる」「必要な場所に分けて置く」になります。
「配る」の使い方
「配る」は動詞であり「配る・配った」と使ったり、受け身形として「配られる・られた」と使います。
基本的に、複数あるものや、量が多いものを、対象とする人や場所に分けることを言います。
人やものに対して使うこともあれば、「目を配る」「気を配る」など「そこに注意を払う」という意味で使われることもあります。
それぞれの人や場所に物を分け与えても、ひとつひとつの品質が劣ることはなく、平等を保っていることが多くなります。
また、「配られたもの」の所有権は、分け与えられた人に移ることになります。
「渡す」とは?
「渡す」の意味と使い方について紹介します。
「渡す」の意味
「渡す」は「わたす」と読みます。
意味は「人や荷物を舟などで向こう側に運ぶ」「ものの上を越えて、相手に届く様にする」「手で自分から相手に届ける」「自分の持っている権利や財産などを人に与える」「動詞の連用形に付き、その動作がすみずみまで行き渡る様にする」になります。
「渡す」の使い方
「渡す」は動詞で、「渡す・渡した」と使ったり、受け身形として「渡される・渡された」と使います。
基本的に、一つのものを相手側に移動させる時に使う表現です。
直接手を使って移動させることもあれば、舟や動物などを使って運ぶこともあります。
また、川や海など、大きな障害がある場所で、こちら側から相手側までものを移動させたり、頭の上を通して移動させる時にも使います。
単に「届ける」の意味の場合は、所有権は「渡す側」にありますが、権利や資産などを「渡す」と言う場合、所有権ごと相手に移ることになります。
「配る」と「渡す」の違い!
「配る」は、「複数のものや量が多いものをそれぞれに行き届く様にすること」です。
「渡す」は、「こちら側から相手側に届く様にすること」です。
まとめ
今回は「配る」と「渡す」の違いをお伝えしました。
「複数の相手がいる」場合が「配る」で、「相手が一人」の場合が「渡す」と覚えておきましょう。